陸自調査団 陸上自衛隊装備品銃火器

対人狙撃銃 M24 SWS

対人狙撃銃M24SWS対人狙撃銃 M24 SWS
対人狙撃銃|狙撃手と観測手狙撃手と観測手
対人狙撃銃|狙撃銃側面狙撃銃側面
対人狙撃銃|M3スコープM3スコープ
対人狙撃銃|M3スコープM3スコープ
対人狙撃銃|デザートカラーデザートカラー
対人狙撃銃M24SWS|デザートカラーデザートカラー

ライフル携行

対人狙撃銃|狙撃手携行狙撃手携行
対人狙撃銃|狙撃手携行狙撃手携行
対人狙撃銃|偽装隊員携行偽装隊員携行
対人狙撃銃|目標を狙撃目標を狙撃
対人狙撃銃|観閲行進観閲行進
対人狙撃銃|擬装による狙撃擬装による狙撃
対人狙撃銃|射撃体勢射撃体勢
対人狙撃銃|目標へ命中目標へ命中

装備品性能詳細

配 備 2002年
価 格 約61万円
口 径 7.62mm
弾 薬 7.62×51mmNATO弾
(.308ウィンチェスター弾)
全 長 約1092mm
銃身長 420mm
重 量 4.7kg
作動方式 ボルトアクション
給弾方式 弾倉式(容量5発)
有効射程 800m
初 速 868m/秒
開 発 レミントン・アームス社(米)
製 造 レミントン・アームス社(米)
輸入購入のみ

装備品概要解説

対人狙撃銃|狙撃銃側面対人狙撃銃

陸上自衛隊として初めての導入された本格的な対人用の狙撃銃で、2002年にアメリカのレミントン・アームズ社製のM24 SWS(Sniper Weapon System)を評価用に購入。後に対人狙撃銃の名称で採用されました。銃の調達は5.56mm機関銃MINIMI12.7mm重機関銃M2などの様に国内企業によるライセンス生産は行わず全て海外からの購入のみになっています。

これまで陸上自衛隊で"狙撃"を行う際には、スコープを装着した64式7.62mm小銃や89式5.56mm小銃を狙撃銃の代わりに使用していました。これでは小銃程度の射程や精度でしか射撃ができず、遠距離から敵指揮官などの重要目標をピンポイントで撃破する狙撃には適していませんでした。
その状況の中で世界的にもテロ被害の拡大などから、自衛隊にもテロ対処能力向上の必要性が求められ本格的な狙撃装備"対人狙撃銃 M24SWS"が配備となりました。

この狙撃銃はスポーツ・狩猟用ライフルとして開発された"レミントンM700"をベースにした軍用狙撃銃で、ストックや照準器の変更、バイポッド(二脚)の装備などが行われ1988年にアメリカ陸軍に採用されました。信頼性のある狙撃銃のため米軍や日本の自衛隊以外でも使われています。

装備品の名称となっている"M24"の後に続く「SWS(Sniper Weapon System)」というのは、レミントンM24(狙撃銃)、固定倍率10倍レオポルド社製ウルトラM3スコープ(照準器)、ハリス社製バイポッド(銃床前部二脚)を一式としたシステムのことです。

狙撃銃概要

対人狙撃銃|観測手と狙撃手観測手と狙撃手

銃の概要として、口径は7.62mmで弾薬には共通規格の7.62×51mmNATO弾(.308ウィンチェスター弾)を使用。5発入りの弾倉を備えています。
射撃には一発ごとに排莢操作を行うボルトアクション式を採用。これは小銃などガス圧や反動給弾の場合に銃の構造が複雑になり作動不良が起きやすいなど精密射撃には向きません。構造的に可動部分を少なくすることで精密射撃に適した一撃必中の精度重視のライフル銃となります。

有効射程は800mで89式5.56mm小銃の500mに比べても遠距離射撃に適していることがわかります。東富士演習場で実施される総合火力演習では、500~800m(実施年度によって異なる)の遠距離にある疑似車両内の目標への狙撃展示が実演されています。

演習や訓練展示でも同様に見られますが、狙撃任務の場合に狙撃手隊員は単独または観測手(スポッター)と2名1組になり隠密行動するのが基本です。また隠密性を高めるために森林や草原で擬装できる"ギリースーツ"も同時期に導入されています。

これまでは陸上自衛隊での普通科連隊内で技量の高い隊員が狙撃を担当していました。ですが対人狙撃銃の導入に伴い普通科連隊内に専門の狙撃班を編成して任務を行っています。2015年までに約1300挺が調達・配備がされています。