陸自調査団 陸上自衛隊装備品施設装備

資材運搬車

資材運搬車資材運搬車|土砂運搬
資材運搬車|隊員乗車走行時資材運搬車|観閲行進
資材運搬車資材運搬車
資材運搬車|正面(クレーン前方)正面(クレーン前方)
資材運搬車|正面(クレーン後方)正面(クレーン後方)
資材運搬車|運転席運転席
資材運搬車|運転席後部運転席後部
資材運搬車|布製ドア布製ドア
資材運搬車|車体後方車体後方
資材運搬車|車体前部車体前部
資材運搬車|車体側面車体側面
資材運搬車|装備ヤード装備ヤード
資材運搬車|トラック搭載運搬トラック搭載運搬
資材運搬車|土砂運搬時土砂運搬時

運搬装備

資材運搬車|荷台荷台
資材運搬車|ゴムクローラーゴムクローラー
資材運搬車|クレーンクレーン
資材運搬車|クレーンクレーン
資材運搬車|エンジンエンジン
資材運搬車|荷重指示計荷重指示計
資材運搬車|操作部操作部

装備品性能詳細

配 備 1990年頃
全 長 約4.30m
全 幅 約2.15m
全 高 約2.18m
重 量 約5t
最大積載量 約3t
揚重能力 約2t
最高速度 約20km/h
登坂能力 30度
超壕能力 約1m
総排気量 4.4L
定格出力 92.8/2200kw/min
最大トルク 550/1400N・m/min
被輸送性 大型トラックでの輸送可能
装 備
  • ・クレーン(約2t)
  • ・荷台(約3t)
乗 員 2名
製 造 諸岡(MOROOKA)

装備品概要解説

資材運搬車資材運搬車

資材運搬車は土木・建設・農林業機械製造メーカー"株式会社 諸岡"の民生品キャリアダンプを自衛隊仕様に改良した不整地運搬車です。自衛隊への配備は1990年頃から行われ、主に築城資材を運ぶ局地輸送に使用されています。

本装備の配備以前は、トラックが走行するのには難しい傾斜地や山間部などで資材運搬ができる小型特殊車両はありませんでした。そのため不整地での高い走破性能を持つ諸岡製のキャリアダンプを導入することになります。

ベースとなっている民生品のキャリアダンプは、操縦席がアシンメトリ(左右非対称)の1人乗りです。自衛隊向けの車両は左右に乗員席のある2人乗りに変更されています。ただし操縦装置は左側だけに備わり、右側は隊員が着座するだけの乗員席になっています。他にも車体中央にクレーンが設置されているのも陸上自衛隊仕様のキャリアダンプの特徴です。

操縦はT型のハンドルで操舵を行い、運転席内の計器類も速度計など必要最低限のものに抑えられています。
運転席前面はガラス張りですが、側面のドア部分は取り外し可能な布製(窓はビニール)です。これは積載作業時などの作業効率を重視しているためで、扉がないことで乗り降りがスムーズに行なえます。

資材運搬車の作業能力

資材運搬車|観閲行進観閲行進

資材運搬車の車体後部には最大3tの積載能力がある荷台が備わり、土砂や物資だけでなく弾薬の運搬にも使われます。この荷台への積み込みには車体中央にある吊り上げ能力約2tのクレーンを使用します。本装備のみで重量物の積み込みから運搬までが可能です。

車体を支える足回りは金属製の履帯(キャタピラ)ではなく、継ぎ目のないゴム製のクローラーが使われています。ゴムクローラーといっても非常に耐久性のあるもので、不整地での走破性能が高く小回りも利くので狭い場所での作業に重宝されています。また近年では災害発生時の被災地で、瓦礫が散乱した地域や土砂崩れで通行不能な道路での活躍も多く見られます。

災害派遣地域や演習場など、長い距離を移動する際には大型トラックへ搭載して現地まで運搬することができます。トレーラーではなくトラックに搭載できる点は資材運搬車が小型・軽量である利点でもあります。

小型ショベルや中型ドーザ同様に全国の駐屯地で見ることができ、普通科、特科、施設科部隊などに装備されています。

キャリアダンプ製造:株式会社 諸岡