無線搬送装置1号JMRC-C10/R10の後継として開発された可搬式無線装置。防衛大臣直轄の通信団(中央野外通信群)などに配備され、中央と作戦方面隊との野外骨幹回線を構築します。
可搬式無線装置としては陸上自衛隊に配備されている物の中でも最大サイズになります。このサイズの無線装置ですが3t半トラック(31/2tトラック)に搭載して運搬します。
装置展開方法として、まず車両で移動後、装置から4本の脚を伸ばして地面に接地させ自立させます。その後、運搬してきた車両と装置を分離して車両を移動。無線装置のアンテナ部分を起立させ、電源や各装置と接続して使用します。ちなみに装置展開作業は数名の隊員による人力で行われます。
通信性能として、装置単独で100kmもの広域な通達伝送距離があります。また防衛マイクロ回線、基地交換機、師団通信システム等との連続した通信接続が可能になっています。
この装置は全国の陸海空自衛隊の駐屯地や基地間に張り巡らせている防衛マイクロ回線にも接続が可能です。