81mm迫撃砲 L16

81mm迫撃砲L1681mm迫撃砲L16
81mm迫撃砲L16|迫撃砲小隊81mm迫撃砲L16|迫撃砲小隊
81mm迫撃砲L16|迫撃砲後方迫撃砲後方
81mm迫撃砲L16|迫撃砲上方迫撃砲上方
81mm迫撃砲L16|史料館展示史料館展示
81mm迫撃砲L16|コリメータコリメータ
81mm迫撃砲L16|射程照準射程照準
81mm迫撃砲L16|迫撃砲陣地迫撃砲陣地
81mm迫撃砲L16|分解運搬分解運搬
81mm迫撃砲L16|分解運搬分解運搬
81mm迫撃砲L16|実弾射撃実弾射撃
81mm迫撃砲L16|実弾射撃実弾射撃
装備品性能詳細
調達開始 1992年
価 格 約1200万円
口 径 81mm
砲身長 1280mm
重 量 約38kg
発射速度 30発/分(最大)
有効射程 約5.6km
作動方式 前装填式
初 速 225km/秒
ライフリング なし
弾 薬 81mm迫撃砲L16用弾薬
(榴弾、発煙弾、照明弾)
開 発 イギリス RO(ロイヤル・オードナンス)社
(現:BAEシステムズ)
製 造 豊和工業
(ライセンス生産)
装備品概要解説
81mm迫撃砲L1681mm迫撃砲L16

64式81mm迫撃砲の後継として、イギリスのロイヤル・オーディナンス社で開発された迫撃砲を導入しました。

陸上自衛隊では、1992年から豊和工業によって国内でのライセンス生産が行われていて、日本やイギリスなどアメリカ以外の各国でも使用されている信頼性のある軽迫撃砲です。

64式81mm迫撃砲との違いとして、素材に鍛造によるアルミ合金を使用することで約52kgから約38kgまで軽量化。

有効射程も約3.5kmから約5.6kmに延長されているため、射程の延長と軽量化が共に向上されています。

L16の構造

81mm迫撃砲 L16の構造として、円形のベースプレート(底板)、砲身、二脚支持架、照準器の4つのパーツに分解することができ、数名の隊員により持ち運んで移動することも可能です。

通常は陣地展開などでは、1/2t小型トラックなどに牽引されたトレーラーに砲弾と共に搭載して運搬されます。

組み立て時にベースプレートに砲身部分を接続して使用する際、接合部分がボールジョイントになっているため、目標の状況に応じて射撃方向を自由に変えることが容易になっています。

また砲身下部にはギザギザの溝が全周に彫られていて、これは射撃時に生じる熱を放熱するための構造です。
自動車のラジエターの様に空気に触れる面積を広くして放熱効率を上げという工業製品にもよく使われている加工です。

二脚支持架は通常の二股の支えではなく、左右の脚が非対称のアシンメトリー構造になっているのも特徴的です。

砲弾と射撃方法
81mm迫撃砲L16|実弾射撃L16の実弾射撃

使用砲弾には、専用の81mm迫撃砲L16用弾薬を使用し、榴弾、発煙弾、照明弾を使い分けることが可能です。

弾薬も国内生産されていて、ダイキン工業と小松製作所により生産されています。

砲身内には砲弾を回転させ安定して砲弾を撃ち出すためのライフリングはありませんが、その代わりに砲弾自体に安定翼がついていて、安定した放物弾道を維持できる様に工夫されています。

砲弾は迫撃砲の砲口から装填して射撃する前装式で、砲身内に装填された砲弾が砲身の底にある撃針に接触することで、砲弾の発射薬に点火されて撃ち出されます。

個人運搬可能な小型の火砲ですが、迫撃砲射撃時の衝撃波はとても大きく、砲弾が撃ち出されるときには周囲の隊員は耳をふさぐ必要がありほどの衝撃が発生します。

L16の運用

81mm迫撃砲L16の運用方法として、1砲班には指示者となる班長、狙いをあわせる照準手、砲弾に射撃距離にあわせて装薬などを設定する弾薬手、砲弾を装填する装填手から構成されます。

高機動車により牽引運搬される普通科部隊最大火砲の120mm迫撃砲RTは、普通科内の重迫撃砲中隊規模での運用。
81mm迫撃砲L16は中隊内の迫撃砲小隊で使われ、120mm迫撃砲RTに比べれば射程や威力は低下しますが、より前線の小銃小隊などへの密接支援が可能なのが軽迫撃砲の強みです。

さらに新たに配備される60mm迫撃砲や小銃に取り付けて使用する小銃擲弾(てきだん)など、火力支援の規模や状況によって選択肢を広く持ちこれからの防衛力の維持・強化に努めています。