陸自調査団 陸上自衛隊装備品装輪車両

高機動車

高機動車高機動車
高機動車|武装隊員乗車高機動車|武装隊員乗車
高機動車|フロントガラスフロントガラス
高機動車|車体側面車体側面
高機動車|旋回時舵角旋回時舵角
高機動車|車両上部車両上部
高機動車|後部後部
高機動車|車体後部車体後部
高機動車|車内車内
高機動車|擬装ネット屋根擬装ネット
高機動車|擬装車両擬装車両
高機動車|降雪時降雪時
高機動車|観閲行進観閲行進
高機動車|観閲行進観閲行進
高機動車|観閲行進観閲行進
高機動車|体験試乗体験試乗
高機動車|サクラと高機動車(新町)サクラと高機動車
高機動車|吊り上げ展示吊り上げ展示
高機動車|装備品展示装備品展示
高機動車|音響器材搭載音響器材搭載

機関銃搭載・武装

高機動車|MINIMI搭載MINIMI搭載
高機動車|MINIMI搭載MINIMI搭載
高機動車|5.56mm機関銃搭載MINIMI搭載
高機動車|武装隊員乗車武装隊員乗車
高機動車|武装隊員乗車武装隊員乗車
高機動車|武装隊員乗車武装隊員
高機動車|120mm迫撃砲牽引120mm迫撃砲牽引

ヘリ輸送・搭載

高機動車|ヘリに搭載ヘリ搭載
高機動車|ヘリに搭載ヘリ搭載
高機動車|ヘリによる空輸ヘリによる空輸

在日米軍ハンビィー

米軍ハンヴィー米軍ハンヴィー
米軍ハンヴィー:幌付き幌付き
米軍ハンヴィー:コンテナ付きコンテナ付き

装備品性能詳細

配 備 1993年
価 格 約700万円
全 長 4.91m
全 幅 2.15m
全 高 2.35m
全備重量 約2.55t
最高速度 125km/h
航続距離 約440km
機 関 トヨタ
4ストローク4気筒 ターボチャージド・ディーゼル
出 力
  • ・170PS
  • ・3000rpm
  • ・3000cc
旋回半径 5.6m
乗 員 10名(後部乗員席8名)
積載重量 最大2t
製 造 トヨタ自動車

装備品概要解説

高機動車|幌付き高機動車

1993年から配備が始まった4輪駆動の中型トラックです。装備の位置づけとしては73式中型トラック(11/2tトラック)の後継として導入されましたが、その汎用性の高さから73式小型トラック(1/2tトラック)の役割を担うこともあります。

高機動車は一から新規開発された装備ではなく、トヨタの民生市販車"メガクルーザー"をベースに陸上自衛隊向けに製造が行われている車両です。そのためエンジンや内装品などに民生パーツを使いランニングコストを抑える工夫がされています。

主な用途として、武装した隊員や装備の輸送、火砲(120mm迫撃砲RT)の牽引など、普通科部隊の機動力向上を目的としています。同様の目的で運用されているアメリカ軍の兵員輸送車両"ハンビィー"にも似ているため"和製ハンヴィー"と呼ばれることもあります。ちなみにこのハンビィーは1985年からM151ジープに代わる輸送車両としてアメリカ陸に導入されたM998軽汎用車両のことで、高機動多用途装輪車両:HMMWV(High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle)の頭文字を取ってつけられた愛称です。

車体は自動車用鋼板とFRP(繊維強化プラスチック)から構成され、銃弾を防げる様な装甲は施されていません。鋼板製の屋根(天井)もありませんが通常は幌を取り付けて運用されています。素早く乗り降りさせたい演習や戦闘地域などでは、側面ドアを取り外して使用されています。

この屋根を設けていない仕様のため、大型輸送ヘリCH-47Jや航空自衛隊のC-130H輸送機などの機内へ搭載して空輸することも可能です。

高機動車の車体構造

高機動車|120mm迫撃砲牽引120mm迫撃砲牽引

車体構造として、車内には前方に操縦手(ドライバー)と助手の2名、後部には8名の計10名が乗車できます。この車体後部は荷物を載せるスペースになっていて、向かい合わせのベンチシートも備わっています。

輸送車両のため固定武装はありませんが、荷台のロールバー部分に5.56mm機関銃MINIMIの銃架が設置できます。荷台に乗車している隊員が射撃しながら走行することも可能です。

足回りにはランフラットタイヤを装備し、被弾して空気圧が低下した状態でもある程度走り続ける事ができます。またホイールには空気圧調整装置も備わり、駆動も常時4WDのため、荒れ地や舗装路など様々な地形にあわせた高い走破性能を持っています。他にも駆動輪のハブ部分に減速ギアを組み込んだハブ・リダクションが採用されているため、最低地上高も42cmと高く確保できています。

こんな2m以上の車体幅と5m近い全長がある車両ですが、旋回時には後輪も最大12℃の舵角で切れるため、最小回転半径が5.6mに抑えられています。市街地戦闘や都市部での災害派遣にも対応できる、狭い路地や入り組んだ道の多い日本の道路事情に適した作りになっています。

高機動車がPKOや国際支援活動などで海外に派遣される場合、搭乗員を守るため防弾ガラスや防弾板の増設、ワイヤーカッターの追加が行われます。この改良型は"高機動車Ⅱ型"として海外派遣任務の多い、中央即応連隊(宇都宮)や国際活動教育隊(駒門)を中心に配備されています。

この車両は非常に汎用性が高く、高機動車をベースとした車両も多く開発されています。新型の11/2救急車93式近距離地対空誘導弾中距離多目的誘導弾など様々な装備に活用されています。