陸自調査団 【陸上自衛隊装備品

航空機・ヘリコプター

航空機も空からの支援や運搬などに活用されるため陸上自衛隊でも重要な装備です。敵部隊上空からの進入する偵察ヘリ、機関砲や誘導弾(ミサイル)により目標車両や戦車を撃破する戦闘ヘリ、車両を搭載や吊り下げて運搬する大型輸送ヘリなど。災害時にも被害状況確認のために上空から映像を伝送したりホイストによる救出などにも使用されています。

観測ヘリコプター

観測ヘリコプターOH-6D

観測ヘリコプターOH-6D アメリカ軍で使用されていた小型観測ヘリコプターを「J型」として導入した後に各種改良を施した機体が現在の「D型」です。タマゴ型の「空飛ぶタマゴ」とも呼ばれる小さなヘリです。前後合わせて最大4名まで搭乗可能です。

観測ヘリコプターOH-1

観測ヘリコプターOH-1 OH-6Dの後継として開発された純国産の観測ヘリ。グラスファイバー製の機体やヒンジレスローターなど新しい技術が使われ高い運動性能を持っています。空対空ミサイルポッドも自衛用で搭載しています。

多用途ヘリコプター

多用途ヘリコプター UH-1H/J 多用途ヘリコプター UH-1H/J UH-1Bの後継機としてUH-1Hを配備後1993年から富士重工業とベル社により共同改良されたJ型を調達しています。J型はAH-1Sコブラと同じエンジンへの換装や暗視装置による夜間飛行能力向上など強化が図られています。

多用途ヘリコプターUH-60JA

多用途ヘリコプターUH-60JA UH-1Jの後継として採用された多用途ヘリコプターでアメリカ軍のUH-60ブラックホークを自衛隊仕様にした機体です。三菱とIHIにより国内でライセンス生産が行われ、陸上自衛隊向けの機体にはミサイル自衛装置等が追加装備されています。

戦闘ヘリコプター

対戦車ヘリコプターAH-1S コブラ

対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラ 原型の機体はベトナム戦争でも使われた世界初の本格的な戦闘ヘリです。近代化改修が施されているステップⅢと呼ばれる機体が運用されています。前方にガンナー、後部にパイロットが搭乗するタンデム式で回転式20mm機関砲や対戦車ミサイルなどを装備しています。

戦闘ヘリコプターAH-64D アパッチ

戦闘ヘリコプターAH-64D 当初はAH-1Sコブラの後継として導入した戦闘ヘリで。空飛ぶ戦車とも呼ばれる程の高い防御力と攻撃性能を持つ戦闘用のヘリコプターです。D型は特徴的な機体上部のロングボウレーダー以外にも30mm機関砲やヘルファイア対戦車ミサイルなどを搭載しています。

輸送ヘリコプター

要人輸送ヘリコプターEC-225LP

要人輸送ヘリEC-225LP スーパーピューマ 主に国賓や内閣総理大臣などの要人を運ぶために使用される要人輸送専用ヘリコプターでAS-332Lシュペルピューマの後継として導入しました。木更津の特別輸送ヘリコプター隊のみに配備されている機体です。

輸送ヘリコプターCH-47J/JA

輸送ヘリコプター CH-47J/JA 世界各国で使用されている米ボーイング社の大型輸送ヘリ。KV-107Ⅱの後継として導入され国内でライセンス生産を行っています。当初導入された「J型」から燃料タンク容量を倍にしてGPSや気象レーダーなどを追加して改良された機体が「JA型」です。

練習ヘリコプター

練習ヘリコプターTH-480B

練習ヘリコプターTH-480B TH-480BはOH-6Dの後継として採用された練習ヘリコプターでアメリカ陸軍の訓練機として開発され、現在では各国の警察や空軍などでも採用されている機体です。国内生産は行わず30機を一括購入して明野と北宇都宮駐屯地に訓練機として配備しています。

固定翼機

連絡偵察機LR-2

連絡偵察機LR-2 連絡偵察機として使われていたMU-2(LR-1)の旧式化にともない配備された航空機。民間のキングエア350を自衛隊仕様に改良した機体がLR-2です。改修箇所としては急患搬送用のストレッチャーの搭載や偵察用カメラの追加などが行われています。