1988年から開発がはじまり1992年に制式採用された戦車や装甲車に装着して使用する地雷処理装置。主に戦車の車体前方に取り付けて小規模な地雷原を処理して通路啓開を行います。
92式地雷原処理ローラーは、磁気を帯びた重量のある鋼鉄製ローラーで構成されています。90式戦車は片側5枚組、74式戦車の場合は片側3枚組と装着車両によってローラーの枚数が異なります。
使用方法として、履帯(キャタピラ)が通過できる幅の装置を車体前方左右に装着。前進して地雷を圧迫・爆破処理します。
同時期に開発された地雷原処理システムとして92式地雷原処理車があります。こちらは爆薬付きワイヤーが連結されたロケットを飛ばして一気に通路を啓開しますが、92式地雷原処理ローラーはより迅速な地雷原処理を必要とする場合に使用されます。
一般に見られる機会は少なく、富士総合火力演習や富士学校記念行事など限られた行事で展示されることがあります。