演習時などで宿営地となる屋外において、隊員たちの戦闘服や作業服等の衣類を洗濯から乾燥まで行える移動式洗濯装置です。この装備品の目的としては、着ている被服の汚れによって発症する感染症や皮膚病などの疾病を防止するのが主な目的となっています。
野外炊具や野外入浴セットなどと同じ需品科部隊(後方支援連隊)の支援装備です。
装置の構成として、洗濯装置自体をトレーラーへ搭載して3t半トラックで牽引できる様にしてあります。このトレーラー前方に発電機、中央部分に乾燥機を1台、後方に民生品の洗濯機を2台計4台背中合わせに配置しています。
以前は、一般的に売られている民生品の洗濯機を陸上自衛隊色(OD色:オリーブドラブ)に塗装していましたが、最近、配備されているものは白色の洗濯機がそのまま搭載されています。
近年では宿営地での使用だけではなく、多発している震災などの災害派遣時に被災地での被災者への洗濯支援にも活用されています。
しかし、野外で使用する場合には洗濯時の排水をどう処理するかの問題があるため、運用できる場所が限定されてしまいます。河川や海へそのまま排水を流してしまうわけにもいきません。
各地の後方支援連隊補給隊などに装備されています。