陸上自衛隊装備品

陸上自衛隊に配備・運用される戦車・火砲・航空機などの装備品

ここでは陸上自衛隊が保有して運用する、「戦車」「装甲車」「火砲」「航空機」などの装備品を種別ごとに掲載していてます。自衛隊では海外の軍隊での「兵器」を「装備品」として呼称しています。
有事の際の防衛出動などで敵部隊の侵攻に対処する戦車や榴弾砲、誘導弾(ミサイル)、航空機などがいかなる不足の事態でも対処できる特別な機能・性能を持つ装備品が多種多様に配備されています。
自衛隊の任務には火器による戦闘だけではなく、近年増えている自然災害への災害派遣で活躍する救助機材や給水・炊き出し、入浴支援など。さまざまな任務にも対応できる装備品を自衛隊は保有しています。

銃火器

防衛任務の際には火砲や戦車による戦闘以外にも、各隊員が小銃や機関銃を個人携行して敵に対応しなくてはなりません。
普通科隊員が小銃や機関銃を使用して車上からの射撃や、徒歩で前進して敵歩兵と戦闘する場合もあります。
戦車や装甲車を操縦する隊員の場合も自衛のために機関銃や拳銃を携帯したり、車両上に重・軽機関銃を搭載して向かってくる敵を無力化します。

9mm機関拳銃 9mm機関拳銃 11.4mm短機関銃に代わる指揮官や車両搭乗員の護身用に配備されているサブマシンガンで、9mm拳銃と同様の弾薬が使われています。命中精度よりも連射による牽制を目的としています。 89式5.56mm小銃 89式5.56mm小銃 64式7.62mm小銃の後継として開発された国産のアサルトライフルで、NATO標準の5.56mm弾を採用しています。単発・3点射撃・連射と射撃モードも選択可能です。 対人狙撃銃 M24 SWS 対人狙撃銃M24 SWS 陸上自衛隊としては初めてとなる本格的な対人狙撃銃でアメリカのレミントン社製の狙撃用ライフルです。構造の単純化と精度を求められているため、給弾はボトルアクションの単発式です。 5.56mm機関銃 MINIMI 5.56mm機関銃MINIMI 62式7.62mm機関銃の後継として導入したベルギー製の機関銃で、89式5.56mm小銃と同じ弾薬が使用できます。給弾は状況に応じて弾倉・リンクベルトを使い分けられます。 12.7mm重機関銃 M2 12.7mm重機関銃M2 世界各国でも信頼性の高さや量産性・汎用性の良さから使われ続けているアメリカ製の重機関銃です。戦車や装甲車両の自衛火器、陣地防衛、ヘリ航空支援ドアガン射撃など多目的に使用されます。 74式車載7.62mm機関銃 74式車載7.62mm機関銃 M1919A4重機関銃の後継として62式7.62mm機関銃を改良して車載化した機関銃。三脚架に取り付けての使用可能ですが主に戦車や戦闘装甲車の主砲同軸機関銃として搭載されて自衛などの射撃に使われます。 96式40mm自動擲弾(てきだん)銃 96式40mm自動擲弾銃 手榴弾を銃から撃ち出す擲弾(てきだん))として日本独自開発された軽量型オートマチック・グレネード・ランチャーです。銃架でも使用可能ですが主に96式装輪装甲車に搭載して対人・対装甲車両目的に使われます。
化学・衛生装備

社会生活を脅かす銃や爆弾などの物理的に破壊する武器以外にも、目に見えない物質を使用した脅威も存在します。
炭疽菌などの微生物やウイルスを使用する生物兵器、サリンやVXガスなどの毒ガスによる化学兵器、圧倒的破壊力と放射能汚染を引き起こす核兵器など、国家単位以外にもテロリストがこれらの兵器を使ってくる場合もあります。

化学装備 NBC偵察車 NBC偵察車 NBC(核・生物・化学)兵器に対処するため化学防護車ではできなかった生物系の検知・特定も可能になった装甲化された化学防護車両です。車上には12.7mm重機関銃を車内から遠隔操作できる銃座が備わっています。 化学防護車(装輪) 化学防護車(装輪) 化学科部隊に配備されている汚染地域の物質検知・特定を任務とした車両で82式指揮通信車をベースに各種検知器などを搭載しています。後部に物質採取のためのマニピュレーター(ロボットアーム)が備わっているのが特徴です。 除染車3形(B) 除染車3形(B) 3t半トラックに2500Lタンクや散布機を搭載し、化学物質等で汚染された地域を中和剤などの散布で除染する車両です。車体前方・側面・散布銃から中和剤を散布できます。 衛生装備 11/2t救急車 11/2t救急車 73式中型トラックの後部に密閉式キャビンを搭載した緊急走行可能な車両で、新型には高機動車をベースとした車体が使われています。担架を4床、着座で8名の収容が可能。自衛隊で救急指定されている珍しい車両です。
需品装備

需品装備には作戦地域に展開する宿営地の野外天幕や空挺降下に使われる空挺傘(パラシュート)、後方支援や災害時に野外で調理(炊き出し)や給水を行うためのフィールドキッチンなど様々です。
日本の自衛隊ならではの装備として、屋外で浴槽に浸かれるお風呂や移動式洗濯機など生活に欠かせないものまであります。
自然災害が増える傾向にある中で、自衛隊の災害派遣による被災地での復興支援においても需品装備は重要な役割を果たしています。

野外炊具1号(22改) 野外炊具1号(22改) 作戦地域の後方支援だけではなく災害派遣時の炊き出しにも使用される需品科の後方支援装備。3t半トラックで牽引する移動式調理器材で、炊事性能は非常に高く「45分以内に最大250人分を同時調理」が可能です。 野外炊具2号(改) 野外炊具2号(改) 牽引式の野外炊具1号(22改)のかまど部分を独立させた調理機材。「1セット45分以内に約50人分を調理」という性能を持っています。 野外入浴セット2型 野外入浴セット2型 3t半トラックでポンプやボイラーなどを搭載したトレーラーを牽引して作戦地域後方や災害派遣先での屋外入浴施設を展開できる装備。1度に最大30名が入用可能で浴槽以外にもシャワーや蛇口の付いた洗い場もあります。 野外洗濯セット2型 野外洗濯セット2型 トレーラーに搭載された洗濯機や発電機を3t半トラックで牽引移動して、後方支援や被災地で衣類洗濯が行える装置です。隊員の衣服に付着した汚れによる感染症予防などを目的として配備されました。
架橋装備

有事の際には敵は部隊の前進を妨げるために河川に掛かる橋を破壊することがあり、大型車両が通過するための橋の存在は、陣地防衛や侵攻する敵共に重要な存在となります。
橋の破壊で河川を通過ができなくなった場合に短時間で構築しなくてはならず、そのための架橋装備は日本以外にも様々な国で開発されています。
土石流や地震で橋が崩落した場合にも河川を架橋装置で掛けて、緊急車両を通過させるためにも使われます。

07式機動支援橋 07式機動支援橋 81式自走架柱橋の後継として開発された架橋装備で最大60tの車両を通過させられるため、約50tの90式戦車などが橋を通過させることもできます。河川に橋脚を設置する必要がないでの、川の状況に影響されずに橋の構築が可能です。 81式自走架柱橋 81式自走架柱橋 運搬が必要な組み立て式パネル橋とは異なり74式特大型トラックに架橋装置が搭載されているため、機動力と展開時間の速さに優れています。単独ではなく1セット6両で構成され、接続すると最大60mの橋を構築することが可能です。 91式戦車橋 91式戦車橋 67式戦車橋の後継として開発された架橋装備で、74式戦車の車体をベースにスライド式の橋体を搭載しています。5分程で最大60tの戦車等を通過させられる橋の設置ができます。
通信・レーダー装置

地対空誘導弾などの車両搭載型装備には目標を探索する探索や追尾レーダー装置などが同時に運用されることで、1つのシステムとしての機能が発揮されます。
レーダー装置と同様に収集した情報を師団や中隊などへ伝える通信装置の存在も、情報が戦場の勝敗を決めるため、収集や共有を円滑にネットワーク構築なども作戦には欠かせません。

低空レーダー装置JTPS-P18 低空レーダー装置JTPS-P18 高機動車の荷台部分に装置本体やアンテナなどを搭載した装備で、1車両で運用が可能なため機動性に優れています。高射特科に装備され、低空で侵入してくる航空機などの全周囲監視が行えます。 無線搬送装置1号JMRC-C17/R17 無線搬送装置1号 JMRC-C17/R17 無線搬送装置1号JMRC-C10/R10の後継として開発された通信装置で、前線と作戦本との部野外骨幹回線を構築します。単独での通達距離は100kmにもなります。
自衛隊応援クラブ|DSC