陸自調査団 陸上自衛隊装備品架橋装備

81式自走架柱橋

81式自走架柱橋81式自走架柱橋
81式自走架柱橋|架橋展開時81式自走架柱橋|架橋展開時
81式自走架柱橋|架橋後車両部架橋後車両部
81式自走架柱橋|車体前部車体前部
81式自走架柱橋|車体後部車体後部
81式自走架柱橋|導板部分導板部分
81式自走架柱橋|観閲行進観閲行進
81式自走架柱橋|観閲行進観閲行進
81式自走架柱橋|観閲行進観閲行進

架橋展開展示

81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開訓練架橋展開訓練
81式自走架柱橋|架橋展開時架橋展開時

装備品性能詳細

制式採用 1981年
全 長 9.69m
全 幅 2.85m
全 高 3.40m
全備重量 22.4t
架設長 1両10m:1セット6両(最大60m)
橋 幅 3.75m
橋高(架柱高) 2m~4m(最大)
通過重量 最大42t
最高速度 85km/h
登坂能力 25度
乗 員 2名
搭載機関 三菱ふそう 8DC11
水冷4サイクル直列8気筒ディーゼルエンジン
出 力 355PS
開 発 防衛省技術研究本部
(現:防衛装備庁)
製 造 日本アルミ(架設装置)

装備品概要解説

81式自走架柱橋81式自走架柱橋

1974年から開発が始まり1981年に制式採用された自走式の架橋機材。地隙(地割れなどによる土地の隙間)や河川に橋を迅速に架設して戦車等を通過させるために使われます。81式自走架柱橋の導入により組み立て式のパネル橋よりも、機動力と展開速度は格段に向上しています。

車体は装甲が施されていない74式特大型トラックをベースに荷台部分へ架橋機材を搭載。2分割2段重ねの導板と2本の架柱、導板を制御するアーム、揚げ下ろしを行う後部アームから架橋装置が構成されています。

この架橋機材は1セットは6両で構成され、1両あたりの橋展開は長さ10m、幅3.75m。1セット全てを展開すると最大60mの橋を構築できる架橋能力を持っています。

架橋について
81式自走架柱橋|車体後部車体後部

架橋方法としてはまず、車体後部にアウトリガーを展開。後部へ導板を伸ばしていくのでバランスを崩して転倒するのを防ぐための支えとなります。
橋の展開は車体上で導板を連結して油圧により後方へと水平に繰り出していきます。この導板自体は地面に立てた架柱を調整する事で2~4mの高さに変えることができます。

1両は15~20分ほどで展開させられるので迅速に最大60mの橋が構築させられます。ですがどうしても架柱を地面や河川内に立てる構造であるため、地面の形状や川の流速が毎分1.5m以下でないといけないなど設置場所に制限があるのは弱点となっています。

また通過させられる重量も最大42tのため74式戦車までなら通過可能。90式戦車99式自走155mm榴弾砲などを通過させる性能はありません。そのため2007年からは架柱(橋脚)が必要なく最大60tまでの車両にも対応した"07式機動支援橋"が導入され配備が進められています。
全国の施設大隊・中隊などの施設科部隊に配備されています。