陸自調査団 陸上自衛隊装備品施設装備

施設作業車

施設作業車施設作業車
施設作業車|掘削用バケット展開施設作業車|掘削用バケット展開
施設作業車|車体側面車体側面
施設作業車|後部バケット後部バケット
施設作業車|排土板排土板
施設作業車|車体後部車体後部
施設作業車|アーム可動部アーム可動部
施設作業車|バケット前方バケット前方
施設作業車|展開時側面展開時側面
施設作業車|装備品展示装備品展示
施設作業車|観閲行進観閲行進
施設作業車|走行時走行時
施設作業車|走行時走行時
施設作業車|観閲行進観閲行進
施設作業車|走行時観閲行進
施設作業車|走行時高速走行
施設作業車|高速走行高速走行
装備品性能詳細
配 備 1999年
全 長 8.88m
全 幅 3.80m
全 高 2.80m
全備重量 約28.6t
最高速度 約50km/h
行動距離 約300km
旋回能力 超信地
登坂能力 30度
搭載機関 デトロイトディーゼル8V-71T
水冷V型8気筒スーパーチャージド・ディーゼル
機関出力 400hp/2300rpm
乗 員 2名
武 装 なし
製 造 小松製作所
装備品概要解説
施設作業車施設作業車

75式ドーザの後継として開発された装甲工作車両。1999年から配備が始まり小松製作所によって製造が行われています。

75式ドーザも同様に操縦席が装甲で覆われていましたが、民生品の中型ドーザを装甲化だけなので土木・工作性能としては単純な整地や掩体壕(戦車や人員が身を潜められる深い堀)を埋めるなど作業が限定的でした。そこでより複雑な陣地・戦車用掩体構築、対戦車障害突破能力があり、戦車などの機甲科部隊に随伴できる機動力を持つ施設作業車が開発されました。

施設作業車は73式牽引車の車体をベースに、足回りやエンジンに92式地雷原処理車や87式砲側弾薬車と共通する設計を流用。共通化させることで開発時間を短縮させることに繋がっています。
ちなみに施設作業車は"EV"と略されることがありますが、これは"EV:Engineer Vehicle(エンジニア・ビークル) = 工兵作業車"のことです。

車体構造
施設作業車|掘削作業掘削作業

構造として、車体前部に左右10度の可動域がある排土板(ドーザーブレード)、車体右側には伸縮式ショベル・アームを搭載しています。走行時はショベル・アームを後方へ収め、掘削時には前方へと回転可動させて作業を行います。
このショベル・アームは土木作業だけではなく、敵陣地前方などに構築された地雷原の除去にも使用。掘削バケットの爆薬搭載用扉から専用爆薬を地雷原へと設置して爆破除去します。ちなみに爆薬は車内の専用スペースに格納されています。

防護性能として、前線での作業を想定しているため車体全体が防弾鋼板で覆われています。自衛用の武装は75式ドーザと同様にありませんが敵ミサイル(誘導弾)への防護装置として、レーザー検知装置と連動した発煙弾発射機(スモークディスチャージャー)を搭載。煙幕で敵の視界をふさぎ離脱することで生存率の向上に繋がっています。

そして施設作業車最大の特徴でもあるのがコンピュータ制御による土木作業の自動化です。戦車用掩体壕などがプログラミング化されていて車体各部にあるセンサーのおかげで正確に自動構築できます。水平地に限定されるなど条件はありますが作業開始位置さえ設定してあげれば構築してくれます。

各方面隊の施設科部隊への配備が進められていますが、調達価格などから75式ドーザと完全に交代するまでには時間が掛かりそうです。