陸自調査団 イベント報告2014年イベント

宇都宮駐屯地 創立64周年記念行事
【装備品展示・体験試乗等】

実施日時:2014年4月6日(日) 実施場所:陸上自衛隊 宇都宮駐屯地(栃木県 宇都宮市)

装備品展示

装備品展示会場
装備品展示会場

駐屯地の所在部隊の装備品展示が行われています。
こちらが「装備品展示会場」の入り口。桜が綺麗です。

装備品展示:96式装輪装甲車
装備品展示:96式装輪装甲車
装備品展示:96式装輪装甲車

96式装輪装甲車」96WAPCと略してよばれ、訓練展示にも参加しています。
12.7mm重機関銃 M296式40mm自動擲弾銃を搭載できます。

装備品展示:軽装甲機動車
装備品展示:軽装甲機動車
装備品展示:軽装甲機動車

軽装甲機動車」LAVと略して呼ばれる国産の小型装甲車です。
民生部品が多く使われてるため、96式装輪装甲車よりも調達コストが低く抑えられています。

装備品展示:155mm榴弾砲FH-70
装備品展示:155mm榴弾砲FH-70
装備品展示:155mm榴弾砲FH-70

155mm榴弾砲FH-70」、後方の桜とのコラボが粋ですね。
訓練展示で支援射撃を行った火砲で、国内でライセンス生産されているイギリス、イタリア、ドイツによる共同開発品の牽引式火砲です。

装備品展示:化学防護車
装備品展示:気密防護衣
装備品展示:化学剤検知器

化学防護車(装輪)」と「気密防護衣」を着用した隊員です。
化学科部隊に配備され生物化学テロ等に対処します。気密防護衣を着用している隊員の方にお話を聞いたところ、この日は涼しかったですが湿気があったので、こんな気候の時が一番着ていて辛いとの事でした。夏場は長靴がいっぱいになるほど汗が溜まります。手に持っているのは「化学剤検知器」です。

装備品展示:化学防護車
装備品展示:化学防護車
装備品展示:化学防護車

化学防護車の後部にはマニュピレーター(ロボットアーム)が装備され、化学物質を車内から回収できます。自衛のため12.7mm重機関銃M2が搭載され、車内から遠隔操作で射撃もできます。

装備品展示:73式小型トラック
装備品展示:73式小型トラック

「73式小型トラック」1/2tトラックが正式名称で、駐屯地内や一般道でもよく見かける車両です。
展示車両はパジェロですが、旧式はジープが使用されています。

装備品展示:81式短距離地対空誘導弾
装備品展示:81式短距離地対空誘導弾
装備品展示:81式短距離地対空誘導弾

81式短距離地対空誘導弾」81短SAMと略して呼ばれます。これは発射機で、運用時は一緒に射撃統制装置と共に行動します。

装備品展示:93式近距離地対空誘導弾
装備品展示:93式近距離地対空誘導弾
装備品展示:93式近距離地対空誘導弾

93式近距離地対空誘導弾」93近SAMと略されて呼ばれます。
車体には高機動車が使用され、荷台に誘導弾4発入りコンテナが2つ搭載されています。個人携行の誘導弾"91式携帯地対空誘導弾"を車載にした装備です。

防衛資料館見学

防衛資料館資料館入口
防衛資料館:OH-6DOH-6D
防衛資料館:UH1BひよどりUH-1B

装備品展示の見学を終えて、駐屯地入り口付近にある「防衛資料館」へ向かいます。
資料館前には旧装備品などが展示され、OH-6D、UH-1Bが屋外に置かれています。OH-6Dは訓練展示でも参加ています。UH-1BはUH-1J/Hの前に配備されていた多用途ヘリです。

防衛資料館:74式戦車74式戦車
防衛資料館:61式戦車61式戦車
防衛資料館:60式装甲車60式装甲車

88式地対艦誘導弾」「74式戦車」「60式装甲車」です。
88式地対艦誘導弾は以前まで宇都宮駐屯地にあった第6地対艦ミサイル連隊に配備されていた装備です。
74式戦車は今でも現役の戦車。61式戦車は戦後初の国産開発戦車。60式装甲車は立川駐屯地の入り口にも展示されています。

防衛資料館:105mm榴弾砲105mm榴弾砲
防衛資料館:155mm榴弾砲155mm榴弾砲
防衛資料館:38式野砲38式野砲

資料館を守るように榴弾砲が展示されています。
見た感じが大きい方が「155mm榴弾砲」です。その隣が「105mm榴弾砲」で、現在も祝砲に使用されている火砲です。「38式野砲」はまさに歴史を感じる遺産です。

防衛資料館:旧歩兵第59連帯門柱
防衛資料館:旧歩兵第59連帯門柱

資料館横に歴史的記録物があります。明治42年に建設された旧歩兵舎の門で、宇都宮駐屯地へ移築された歴史ある物です。

防衛資料館:南極の石南極の石
防衛資料館:東日本大震災災害派遣災害派遣記録

資料館内へ入ります。旧軍の史料や遺品もありましたが撮影していません。
こちらは「南極の石」です。そして「東日本大震災災害派遣の記録」です。

防衛資料館:拳銃
防衛資料館:7.62mm機関銃
防衛資料館:アメリカ製機関銃

銃火器も多数展示されています。
左は拳銃で「信号弾発射機」と「新式拳銃」です。中央は「7.62mm機関銃」で手前は現在も戦車内に搭載されている車載機関銃です。右は古い「アメリカ製機関銃」です。

防衛資料館:小銃騎兵銃
防衛資料館:火縄式拳銃火縄式拳銃
防衛資料館:世界の拳銃各国の拳銃

左は「騎兵銃」です。中央は「拳銃型の火縄銃」右は「世界の拳銃」でコルトやブローニングなどが展示されています。

防衛資料館:対戦車ライフルドラグノフ

ひときわ大きく目を引くライフル銃は対戦車ライフルで、ロシア製の「ドラグノフ対戦車ライフル」です。

防災展示

防災コーナー
防災コーナー:県警レスキュー車
防災コーナー:県警レスキュー車

「防災展示コーナー」も開催されています。
災害派遣で使用する装備や警察の車両も展示され、こちらは栃木県警のレスキュー車です。警視庁もそうですが、各県警も救助用の装備や部隊を持っています。車両内にはエンジンカッターなどの多くの救助用機材が搭載されています。

防災コーナー:県警キッチンカー
防災コーナー:県警キッチンカー

「栃木県警のキッチンカー」です。
マイクロバスサイズの車内に炊事用機材が搭載され、ガス台やレンジ、冷凍冷蔵庫もあります。陸上自衛隊が保有している「野外炊具」の車両一体型タイプです。

防災コーナー:油圧カッタースプレッタ
防災コーナー:エンジン式削岩機削岩機
防災コーナー:投光機投光機

こちらは「陸上自衛隊の救助機材」です。
車内に閉じ込められた人を、ドアをこじ開けて救助する「スプレッター」。倒壊した建造物の瓦礫を破砕する「エンジン式削岩機」。夜間での救助に使用する「投光機」など様々なな機材があります。

防災コーナー:手動敷削岩機油圧カッター
防災コーナー:音響探知機音響探知機

動力無しで扱える「油圧カッター」。倒壊した建物内などに要救助者がいるか音で探索する「音響探知機」。探知機を地面に当てヘッドホンで聴くことで探索します。

高機動車体験試乗

92式地雷原処理車移動
訓練後の隊員移動
高機動車体験試乗

訓練展示で活躍していた「92式地雷原処理車」が装備品展示会場へと移動していきます。その近くに海外派遣での支援活動で活躍する中央即応連隊ならではの国連仕様のコンテナがあります。
そして目的の「高機動車体験試乗」エリアに到着です。

高機動車体験試乗
高機動車体験試乗開始
高機動車体験試乗開始

かなりの広さがある駐屯地なので、試乗も楽しいでしょう。列に列んで30分位でしょうか、やっと試乗開始です!別の試乗車とすれ違います。駐屯地内の車両教習コースを横切ります。

高機動車体験試乗開始:桜並木街道
高機動車体験試乗開始:桜並木街道
高機動車体験試乗開始:桜並木街道

教習コースを過ぎてカーブを曲がると!長い直線の「美しき桜並木街道」です。かなりの長さがある直線で、ずっと桜が植えられています。春のドライブには最適な場所です。

高機動車体験試乗開始:桜並木街道
高機動車体験試乗開始
高機動車体験試乗開始

直線を過ぎて曲がると今度は「桜並木のトンネル」を通過します。こんな映画に出てきそうな道はなかなかありません。訓練場を横切ると桜の下に救急車が見えます。
体験試乗は以上です。また、春になったら訪れたい所です。

装備品展示:92式地雷原処理車
装備品展示:92式地雷原処理車

先程の「92式地雷原処理車」が装備品展示会場に来ていました。展示を見学します。見学中にまたしても大粒のみぞれが降ってきました。

駐屯地に雪(あられ)降る
駐屯地に雪(あられ)降る
宇都宮駐屯地創立記念祭終了

ひと通り見学したので帰宅します。「お気をつけてお帰り下さい」に見送られて駐屯地を後にします。こちらこそ任務がんばって下さい。また、いずれ訪問させていただきます。

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