横田基地 日米友好祭2022
基地内・飛行展示等イベントレポート

2022年5月21日(土)･22日(日)の2日間で「横田基地 日米友好祭フレンドシップフェスティバル2022」が開催。
2021年9月に横田基地からの中止お知らせの時に「2022年5月に会いましょう」というメッセージ通り、開催していただけました。

国道16号線沿いの第５ゲートからのみ入場できます。
当日は、3年ぶりということもあり、開門前から多くの方々の待機列ができていました。
→「横田基地フレンドシップフェスティバル2022」のイベント情報はこちら

9:00の開門スタート時は、特にセキュリティチェックが厳しいです。
入場に必要な身分証明証も一人ひとり手渡しで確認します。もちろん手荷物検査も念入りに行われます。

それを通過できれば、日本とは雰囲気の異なるアメリカの敷地に入っていけます。

見学に行った、2022年5月21日(土)は朝から雨。
ずっと降り続けてはいませんが、ほぼ15時ころまでは雨模様でした。

恒例のアメリカン屋台なども多数出店。ステーキやハンバーガーなど、基本は円とドルが両方使えます。

屋内、屋外にそれぞれ音楽やダンス等のステージが設置されています。
このステージイベントを見ながら、ゲータレードとステーキプレートを食べるのが楽しみで来られる方も多いのではないでしょうか。

この、屋台・ステージエリアを抜けると、航空機超展示エリアになります。
では、米軍・自衛隊の航空機地上展示を見ていきましょう。

こちらは待ち合わせ場所にも置かれていた「C-130J輸送機」
ちょうどコロナが広がり始める前の、2019年頃からC-130H型かたJ型に入れ替わりはじめていました。
今年行った際は、もうC-130Hの姿は見えませんでした。

「UH-1Nヘリコプター」と「C-12J軽輸送機」
UH-1Nは後ほど、救難・救助訓練で飛行展示があります。
朝から基地周辺上空を飛行して、会場の様子を撮影していたのもUH-1Nです。

「F-15Cイーグル」
沖縄の嘉手納基地から来ている戦闘機で、F-15は自衛隊も使用している主力戦闘機です。

「F-16ファイティングファルコン」
この日は雨だったので充実した飛行展示はできませんでしたが、後ほど飛行してくれます。
PACAFF-16デモンストレーションチームによる飛行展示です。

「RQ-4グローバルホーク」
無人偵察機といっても、通常の戦闘機や偵察機よりも主翼が広いのでとても大きく感じられます。
機体前には「WELCOM TO GLOBALHAWK COUNTRY」とも書かれています。

「MH-60シーホーク」
神奈川の米海軍厚木航空基地から来ている空母の艦載機です。
第51ヘリコプター海洋打撃飛行隊のヘリコプターです。

ここまでが展示エリアの端にないrます。
規制線奥には、駐機されているC-130J輸送機やCV-22オスプレイなどがたくさん見えます。
飛行展示する航空機も、この駐機ヤードから離陸準備をして滑走路へと移動します。

「C-5Mギャラクシー」
とても大きな長距離輸送機です。

機体前部も開放でき、大型輸送ヘリや戦車、輸送機などを機内に積み込んで輸送もできる航空機です。

機内にも入れます。
雨も降っていたので、大きな主翼や機内で雨宿りされる方も多くいました。
機内で空軍兵によるC-5ギャラクシーグッズの販売も行われていました。

機内からの眺めです。
ちょうど向かいにグローバルホークがいます。ここからが一番グローバルホークが見やすいかも。

「KC-10エクステンダー」空中給油・輸送機です。
すっごく列んでいたので入りませんでしたが、コックピットにもタラップ車で入ることができました。

マニアが一番見たい場所。
後部の給油プロープと、空中給油時に機内から監視・操作する小窓です。

「C-17グローブマスターⅢ」
こちらもC-5同様に大きな長距離輸送機で、1万km以上の航続距離があります。
グローブマスターも離陸だけですが、飛行が見られました。

グローブマスターも機内に入れました。
やっぱり機内でC-17グッズが販売されています。
この内張りがないむき出しの内装が軍用機という感じがしていいですね。

「P-8Aポセイドン」哨戒機です。
潜水艦や艦艇を捜索・攻撃する航空機で、自衛隊も哨戒機はP-1やP-3Cなどを保有しています。

せっかくなので少し並びましたが、ポセイドンの機内を見学してみました。
捜索や操作などを行う機器やディスプレイ、ステックなどが狭い機内に設置されています。
この筒状のものを入れられるラックは、潜水艦を捜索するために投下するソノブイを納める場所です。

「MC-130J」特殊作戦機です。
C-130Jに似ていますが、各所に特殊な装備が備わっています。
特殊作戦に使用されるため、暗視ゴーグルなど夜間飛行が行える装備を備えています。

「CV-22オスプレイ」
横田基地に配備されている機体は、空軍の特殊作戦使用なので、暗めのグレーで塗装されています。
明るめのグレーの機体は、海兵隊向けのMV-22です。

機体後部にはホイストも設置されています。
空中から吊り上げ救助を行う装置で、その吊り上げに使うラックや担架も展示されています。

ホイストとあわせて搭載武装も見学できます。
後部ハッチを開放して上空から重機関銃によるドアガンができます。

こちらのデザートイエローの車両は、オスプレイにも搭載できる軽汎用車両です。
そして自衛隊にも配備され始めた、川崎の汎用車両も基地内に展示されていました。
駐屯地ではまだ見たことがありませんでしたが、まさか米軍基地で見られるとは。

以上が、展示されていたアメリカ軍機です。
他にも消防車や、重機なども基地内にありました。
日本の車両と比べてどれも大きくて、アメリカンサイズでした。

自衛隊機も見ていきましょう。
「C-130H輸送機」です。
後部ハッチが開放されていて、機内にも入れました。

もう入間基地にしか残っていない「C-1輸送機」です。
逆に最新のC-2輸送機は、今回横田には来ていませんでした。

C-1輸送機も後部ハッチは開放されていましたが、中には入れませんでした。
その代わりに、フラップが全開になっていました。
C-1輸送機、いつまで見られるのかな。

2019年の横田基地友好祭では、YS-11FCが展示されていました。
その展示が地上で見たYS-11の最後でした。
今回、C-130とC-1が列んで展示されましたが、この姿もいつまで見られるのか・・・

陸上自衛隊の「観測ヘリコプターOH-1」
地上に展示される姿も久しぶりです。
事故後に地上・飛行展示ともに、なかなか見られなくなってしまった機体です。
本当にお久しぶりです。

「救難ヘリコプターUH-60J」

救難ヘリコプターUH-60Jと共に救難・救助に出動するのが、固定翼機の「U-125A救難機」です。
U-125Aで先に要救助者を捜索。発見した後にヘリコプターで吊り上げ救助を行います。

「CH-47Jチヌーク」

すぐ近くの航空自衛隊 入間基地から来ています。
「#チヌーク」で拡散して、たくさんの人たちにチヌークを知ってほしとのことです。

自衛隊機以外に民間機も展示されていました。
こちらのセスナ機は、茨城から飛んできたそうです。
茨城からは空を飛んで来ると30分程で、横田基地まで来られるんですって。

こちらも民間機ですが、初めて実物を見ました。
「ホンダジェット」です。

「U-680A飛行点検機」
YS-11FCの後継機で、最新の飛行点検機です。

U-680Aは飛行点検隊の機体で、各基地や飛行隊のある駐屯地などのレーダーやセンサー等の点検をします。
入間基地だけにある部隊です。

今回の目玉でしょうか。
三沢基地からやってきた「F-35A戦闘機」です。

日の丸もグレーですが、尾翼にあるケロヨンとオジロワシもグレーです。
カラーも部隊マークもいいですが、グレーで統一されたマークも粋でかっこいいです。

F-35Aが来場するとアナウンスはありましたが、まさか2機来てくれるとは。

「T-4中等練習機」
そして基本ベースは同じ機体を使っている「T-4ブルーインパルス」です。

T-4が展示されると告知でありましたが、まさかブルーインパルスが来てくれるとは。
2機列んで展示されているので、細部などの違いが見学しやすいです。

こう見ると同じ様で違いますね。

「F-15戦闘機」
今でも航空自衛隊の主力戦闘機で、北部・西部では日夜、領空侵犯へのスクランブル対応に出動してくれています。

「F-2A支援戦闘機」
F-16にそっくり。F-16から派生して三菱重工業とロッキードが開発したと解説にもありました。

こちらは航空機地上展示エリアではありません。
入門してすこし歩いた場所にある、航空自衛隊展示エリアです。

規制線で隔離されたエリアで、入場には氏名・連絡先を記入。マスク着用と手指の消毒が必須です。

隊員の方々もマスクとフェイスシールドを着用しています。
米軍側との感染対策への温度差が大きいです。
これもアメリカと日本との新型コロナウイルスへの対応の違いからです。

こちらは航空自衛隊の「パトリオットPAC-3」です。
左右のランチャーが異なるのは、通常とアップグレード版の違いです。

航空自衛隊の「軽装甲機動車」
陸上自衛隊の車両とはカラーが異なります。

珍しく陸上自衛隊も展示に来ています。
2019年まで、ほぼ毎年、横田基地友好祭には来ていましたが、陸自展示は初めてです。
こちらは「偵察用オートバイ」です。

航空自衛隊エリアに来ていたのは、練馬駐屯地の部隊です。
こちらは「化学防護車(装輪)」
第1特殊武器防護隊の車両です。

東京地方協力本部キャラの「トウチくん」にも会えました。
本当は、さくらちゃんもいた見たです。

横田基地のキャラクターも立体化されています。
一瞬だけみれました「はやてくん」
トウチくん、さくらちゃん、はやてくんが3人揃っての撮影会もあったみたです。
3人そろったところを見てみたかった。

航空機地上展示エリアの端でも、陸上自衛隊の装備品展示が行われていました。
今回は3年ぶりだからか、自衛隊もとても力を入れているなと感じました。

御殿場の板妻駐屯地 第34普通科連隊の「軽装甲機動車」です。
まさか板妻から、それもLAVだけを展示に横田まで来てくれるとは。

練馬駐屯地の第1偵察戦闘大隊から「16式機動戦闘車」も展示。
練馬駐屯地記念行事でも見学しましたが、まさか横田基地で16MCVに会えるとは思ってもいませんでした。

そしてこちらは、大宮駐屯地の中央特殊武器の隊員です。きっと。
後方の車両は、同じ大宮駐屯地の第103特殊武器防護隊の車両でしたので。

【陸上自衛隊 中央特殊武器】
→ 中央特殊武器公式サイト → 中央特殊武器公式Twitter

その第103特殊武器防護隊の「NBC偵察車」
宇都宮駐屯地 中央即応連隊の「輸送防護車」です。

中央即応連隊からは「軽装甲機動車」も来ています。

海外派遣が主任務でもある中央即応連隊。
輸送防護車も地雷や即席爆弾に対処できる車両です。
記念行事など、宇都宮駐屯地の一般開放にいかれる機会がある際は、是非、中即連に注目です。

【陸上自衛隊 宇都宮駐屯地】
→ 宇都宮駐屯地公式サイト

C-130Jスーパーハーキュリーズの飛行展示が開始されます。
荒天のため、この日は空挺降下は中止でした。

離陸だけでしたが、C-17グローブマスターⅢの飛行も少しだけ見られました。

雨の中、午前中に「F-16ファイティングファルコン」の飛行が実施されました。
機動飛行というほどは飛びませんでしたが、航路飛行や離着陸を見られました。

離陸時のアフターバーナーも確認できます。

UH-1N救難･救助展示です。
地上に要救助者がいて、その方を吊り上げ救助する訓練展示です。

救助員がヘリからホイストにて降下します。

地上に到着。
要救助者を確認して状態を確認します。

要救助者を確認している間に、ヘリコプターは他に救助者がいなか周辺を捜索します。

捜索終了後、改めて要救助者の元へ。
ホイストのワイヤーを下ろして救助員へと届けます。

しっかりと固定し、ヘリへと吊り上げ救助を開始。

機内に収容して医療施設へと搬送します。

最後に機内からお手振りもいただきました。

ちょうど雨が降っている中での、CV-22オスプレイの飛行展示。
霧がかった滑走路を滑走してきます。

離陸位置についてからが長かった。
離陸する別の航空機があったため、15分くらい押して飛行展示が開始です。

まずは、回転翼機モード（ヘリモード）での飛行。

ヘリモードから固定翼機モードへと変換して飛行。

固定翼機モードで会場へと進入。
会場前を旋回して離脱。

ヘリモードで滑走路へと進入。
ダッチアンドゴーですぐに離陸。

再度、滑走路へと進入。
続いて、第3のモードへ。

転換モードで離陸。
固定翼とヘリモードの中間の飛行形態です。

会場前でこちらを向いてホバリング。

日本の皆さんにお辞儀をしてくれました。

以上、オスプレイの飛行モードをわかりやすく展示してくれた飛行でした。

会場にトロッコSLが走っていたり、コスプレした米軍の方が撮影サービスをしてくれるなど、本当にカーニバルな感じでした。
軍用犬K-9の訓練展示は天候も有り、実施されませんでしたが、見どころが盛りだくさんでした。

例年とは異なり、土曜日に打ち上げ花火が行われました。周辺の方は見られましたか？
日曜日にはエアフォースワンが飛来して大統領も横田基地へ来たそうですね。

是非、来年も開催してください。
航空機、自衛隊好きだけではなく、音楽、お祭り好きなど、幅広い方が楽しめるイベントですので。