令和3年度 自衛隊記念日代替行事
航空自衛隊 入間基地で航空機体験飛行を開催
開 催:2022年3月19日(土)
場 所:航空自衛隊 入間基地(埼玉県 狭山市 稲荷山2-3)
C-2輸送機の体験搭乗飛行
例年、秋頃に自衛隊記念日行事の一環として、航空自衛隊で体験飛行が実施されています。今年度(2021年度)は記念日行事の体験飛行は中止でした。
その代わりに代替え行事として各基地で体験搭乗飛行が行われました。
宮城、埼玉、福岡、沖縄の各基地で実施され、事前申し込みによる抽選で募集がありました。
→「令和3年度 自衛隊記念日代替行事 航空自衛隊 体験搭乗飛行」の詳細はこちら
体験搭乗当日、松島基地では天候が悪く、体験搭乗は中止。基地見学のみだったそうです。
それでもブルーインパルスの所属基地なので、それはそれで楽しめたのではないでしょうか。
入間基地だけ、C-2輸送機の搭乗があり、他基地はCH-47Jチヌークのみです。
入間基地が地元で良かったな~っとつくずく思います。
ちなみに、搭乗時には認識票(ドッグタグ)を身に着けて乗ります(どういう意味かわかる人にはわかる)
体験搭乗は新型コロナウイルスの感染対策も兼ねて、少人数での集合です。
そのため当日は、時間別に4グループで行われ、その第3便へ搭乗します。
また、マスク着用の必須、ゴム手袋の着用など、機内で感染がおきないための対策も徹底されています。
輸送機に乗ると、横並びの座席に座り、シートベルトを着用します。
民間機とは違い、両肩と腰にまわして固定するタイプです。
ちゃんと離陸前に「安全のしおり」も渡されて一読します。
民間機の安全のしおりと同様の内容ですが、中の写真や項目は自衛隊仕様になっています。
その座っていた場所が一番後部側だったので、ロードマスターの仕事もじっくり見られました。
自衛隊には「ロードマスター(空中輸送員)」と呼ばれるの航空職種があります。
民間機の輸送機にも同様の職種がありますが、機内に乗り込んで常に安全確認を行うなど仕事内容が少し異なる様です。
地上で貨物を運んだり積み込む方をグラウンドマスターと呼んだりもしますよね。
ハッチの開閉操作、ハッチのロック、前方コックピット側の隊員との連携など。
ハッチを閉じたあとの最終ロックは、やはり金属ピンを差し込む仕様でした。
電動ロックだけではなく、物理的に固定した方が確実なのでしょう。
自衛隊の他の装備も最終固定などでピンを差し込みのをよく見ます。
→「航空自衛隊公式サイト:空中輸送員の仕事」はこちら
13:06頃に離陸。C-2輸送機が一気に飛び立ち上昇していきます。
横並びの座席なので、離陸の重力(G)で身体がもっていかれそうでした。
機内の安全説明時に写真にある前後の非常脱出口の説明も受けました。
離陸・飛行の重力(G)で、地上と同じ様には立ち上がれません。
「これがGなのか」と体感できて良い経験ができました。掛かっていても2Gは無かったのではないでしょうか。
戦闘機やブルーインパルスのパイロットは本当に凄いです。
後部ハッチの開閉操作をする空中輸送員。一番先に降りて安全確認もします。
航空機、艦船、大型車両など、どれも多くの人が確実な仕事をすることで安全に運用できます。
支援員などの仕事に興味を持ってみてはいかがでしょうか。
航空自衛隊で活躍する働くクルマたち
体験搭乗で「ロードマスター(空中輸送員)」について紹介しました。
なので、航空自衛隊で働く航空機以外の支援車両も少し紹介しようかと思います。
航空機火災で活躍する「救難消防車」です。
ちょうど地上に戻ってきた時に走っていました。
C-2輸送機の奥側に、消防隊の車両が多数待機しています。
入間航空祭の時にも見られますので、開催された際には見てみてください。
よく見ると新型の救難消防車「ストライカー」も配備されていますね。
ちなみに、航空自衛隊では「ピットファイヤー訓練」という航空機火災への対処訓練が定期的に実施されています。
入間基地で時々、黒煙が上がっているのを見たことはないでしょうか。他基地でも実施されていますよ。
早朝などに実施されますが、一度、近くで見学できたらなと思っています。
→「入間基地公式サイト:ピットファイヤー訓練」の詳細はこちら
2人の隊員が乗車しているのが「航空機牽引車(トーイングカー)」
航空機を牽引して移動させる車両で、こんなに小さいのに大型航空機も動かせます。
民間の空港でも白色のトーイングカーを見たことあるでしょ。
平たい車両が支援車両の「カーゴローダー」
貨物を輸送機へと運んで積み込み・積み下ろしする車両です。各輸送機用のカーゴローダーがある様ですね。
入間基地所属の航空機地上展示
今回、航空機の地上展示まで実施してくれると思っていませんでした。
入間基地で航空機を見学するのは本当に久しぶりです。
せっかく展示していただいたので地上展示機も紹介します。
こちらはブルーインパルスのベースにもなっている「T-4練習機」です。
T-4は複合素材を使用した純国産の中等ジェット練習機です。
製造は、C-1、C-2輸送機と同じ川崎重工業です。
T-4練習機のコックピットも開放されていましたが、昇って内部見学まではできませんでした。入間航空祭などでは行われたりしますので、その際は見学してみてください。
飛行点検機U-680Aは、2021年1月に「飛行点検機YS-11FC」の後継として入間基地に配備された機体です。
YS-11FCと一緒に航空保安無線施設の点検を行っていた「飛行点検機U-125」同様に飛行点検隊で運用されています。
飛行点検隊は航空自衛隊だけではなく、陸海の航空機を運用する基地・駐屯地での点検も実施します。
第1飛行隊が所在する陸上自衛隊 立川駐屯地、対潜哨戒機を運用する海上自衛隊 下総航空基地など。
関東だけではなく、全国43ある航空基地の点検を入間の部隊が担当しています。
→「航空支援集団公式サイト:飛行点検隊」の詳細はこちら
大型輸送ヘリコプターCH-47Jチヌークの飛行
飛行展示までしてくれたわけではありませんが、体験飛行する別便の機体が見られました。
入間基地でも、C-2輸送機とあわせてCH-47Jチヌークの体験飛行がおこなわれています。
その体験搭乗飛行で離陸するチヌークです。
着陸したチヌークが搭乗者を降ろす降機場所まで移動のため、地上滑走しています。
チヌークは降着装置(ランディングギア)がタイヤなので、自走してあるていどの移動もできます。
ヘリコプターの降着装置はタイヤではなく、スキッド(パイプ上の脚)のものもあります。
陸上自衛隊の「対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラ」がその一例です。
本当はもう少し待っていれば、C-2輸送機の飛行もみれたかもしれません。
ですが、写真の様に空が怪しくなってきています。実際に基地を出て30分後位に土砂降りの雨になりました。
またいずれ、入間基地でC-2の飛行が見られるのを楽しみにしています。
イベントダイジェスト(スライド)
イベント企画・開催の自衛隊幕僚・基地
今回のイベントを企画した幕僚と実施した航空自衛隊基地です。
自衛隊の仕事に興味がある方は下記までお問い合わせください。
【防衛省 航空幕僚監部総務部 広報室】
メール:kouhou@ext.aso.mod.go.jp
→ 航空自衛隊 入間基地公式サイト
→ 航空自衛隊 入間基地公式Twitter
イベント開催場所
- 【イベント実施場所】
- 航空自衛隊 入間基地
(埼玉県 狭山市 稲荷山2-3)
イベント当日は「稲荷山門」からの受付・入場でした。
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