有明ガーデンで「防災・救急フェア2020」開催
東京消防庁 深川消防署
来館日:2020年9月5日(土)
場 所:有明ガーデン スポーツエンターテイメント広場(東京都 江東区 有明)
有明ガーデンで「防災・救急フェア2020」開催
2020年8月30日(日)~9月5日(土)は「防災の日と防災週間」、そして2020年9月6日(日)~9月12日(土)が「救急医療週間」です。
この"防災の日と防災週間"と"救急医療週間"にあわせて防災・救急イベントが開催されました。会場は東京都 江東区 有明にある有明ガーデン スポーツエンターテイメント広場で行われました。
会場は、ゆりかもめの有明駅からすぐの場所で、"有明防災フェア"や"ぼうさいモーターショー"が行われる「東京臨海広域防災公園」も隣にあります。
イベントは開場前から数人の待機列ができていました。それでも新型コロナウイルスへの感染対策としてマスクの着用やソーシャルディスタンスへの注意を係の方が行っていました。
11:20に会場がオープン。入場時には検温と手指の消毒をしてからの入場となります。最近は、直射日光の影響で体温が正確に測れないこともあり、首周辺を非接触体温計で測るみたいです。写真は会場展示・体験の目玉の特殊救急車(スーパーアンビュランス)とVR防災体験車です。
イベントは11:30からスタートします。まず、東京消防庁音楽隊によるオープニング演奏です。トランペットによるファンファーレでイベント開始です。スポーツ広場会場内に設けられた演奏ステージでオープニング演奏をするかと思いましたが、会場が見わたせる有明ガーデンモールの屋外エントランスでした。来場された方々も「どこどこ?」って感じでしたよ。
東京消防庁音楽隊とカラーガーズ隊の演奏演技は午後からなので、まずは会場内の展示や体験をしてまわります。
目玉展示の特殊救急車(スーパーアンビュランス)も展示だけではなく、拡張された救護所内部も見学できます。楽しみです。
このスーパーアンビュランスは東京消防庁 第二消防方面本部の消防救助機動部隊、通称:ハイパーレスキューの装備車両です。拡張できる車内は約40平方メートルの広さがあり、最大8床のベットが設置されています。これまでも特殊救急車は1995年の地下鉄サリン事件や2008年の秋葉原無差別通り魔事件など、多数の負傷者がでた現場に出場して活躍しています。
救護所内の見学も感染対策として換気に気をつけながら、1グループずつの入れ替え制で行われました。とても広くて明るく、清潔的な印象です。折り畳めるベッド以外にも、ストレッチャーのまま応急処置もできる様です。それぞれのベッドエリアには呼吸器や電源、包帯などが収められたワゴン等が設置されています。
さりげなく展示されている救護訓練人形には、ヤケド時のアルミホイルでの応急処置、傘を使った骨折への添え木がされていました。まだスーパーアンビュランス内部を見学されたことがない方は、展示の機会がある時に是非、見ていただきたいです。
次は起震車ではできないリアルな災害を疑似体験できる「VR防災体験車」を体験します。座席が動いて風や臭い、映像などで災害を擬似体験できる車両なので、大きな発電装置が側面に見えます。
そんなリアル体験ができる装置なので、身長100cm未満や妊娠中やその可能性のある方など、体験できる方に制限があります。特に光に過敏な7歳未満などは身長100cm以上でもVR映像ゴーグルは着用なしの体験になります。
防災体験車の詳しい情報はこちら →「東京消防庁:VR防災体験車の概要」
特殊救急車での見学待機列時もそうでしたが、新型コロナウイルスへの感染対策としてソーシャルディスタンス対策も工夫がされています。約2mの間隔を開けるために足元に"ここで待ってね"の印やパネルが置かれています。
ただのテープでの目張りではなく"ここで待とう!"のかわいい防災PRパネルになっています。こういう小さな来場者にもわかりやすい工夫は素晴らしいと思います。待っている時間でも防災学習ができるなんて素敵です。
VR防災体験車は通常時なら最大8名が同時に災害を擬似体験できます。しかし映画館や劇場と同じで、座席を1席空けての体験です。VRゴーグルだけでなく、座席も体験者の入れ替えごとにアルコール消毒されます。それだけ時間は掛かりますが、安全に体験するためには必要です。
今回の災害体験は「地震」です。他にも火災編や水災害編など、さまざまな内容を体験できます。これもVRを活用した防災体験車だからできることです。実際に体験した方でないと、このリアル感はわからないので、まだの方は是非体験してほしいです。
VR防災体験車を降りた先には「家庭での家具転倒防止」に関する模型や装置、アンケートがあります。ホワイトホードにシールを貼るタイプの公開アンケートを見ると、実際に家具の転倒防止対策を行っている方はそれほど多くない印象でした。
この「家具転倒防止広報模型」はとてもつくりが細かくてリアルですよね。シルバニアのお家みたいで欲しくなります。
係の職員の方が見せてくれましたが、クローゼットには消防の制服もしまってあります。そうです各家具は引き出しや扉を開け締めできるのです。和室の襖(ふすま)やリビングの絵画など、消防隊員をイメージするデザインも取り入れられています。火災報知器も天井にちゃんとありますね。
リアルで欲しくなる「家具転倒防止PR模型」は、消防庁のOBの方が木材を加工するところから作ったそうです。引退後もこういうところから防災PRに関わっているなんて素敵です。
特殊救急車やVR防災体験車が目立ちますが、他にも会場には展示や体験がたくさんあります。
水槽付ポンプ車やクイックアタッカー(消防活動二輪車)の展示や乗車体験もできます。子供から大人まで赤いクルマは大人気。消防車両のミニバッテリーカーは子供達が大喜びでした。
会場には消防団募集広報ブースも設けられていました。ブースの隣には大きく"消防団員募集"とPRされた車両もあります。実は東京消防庁音楽隊はこの車両に乗って来ています。PRを兼ねた輸送車両です。また会場内の各展示や体験エリアには消防職員とあわせて消防団員の方々もサポートで活動されていました。
13:00からは、東京消防庁音楽隊とカラーガーズ隊による演奏・演技ステージです。この屋外ミニコンサートを楽しみにされていた方も多かったです。
時間になると一人の音楽隊がボックスドラムを叩き始めました。音楽隊が演奏しながら入場してくるのかと思っていました。こういうスタートも粋でいいですね。
そのボックスドラムにあわせてファゴットやクラリネットなどの管楽器が入場。少人数でのオープニング演奏が始まりました。
オープニングプログラムは「鬼滅の刃:LISA"紅蓮華"」です。全音楽隊で演奏するアンコール曲も「紅蓮華」を演奏してくれました。なので当日は少人数とフルの両方が聴けました。
- OP:アニメ鬼滅の刃「LISA"紅蓮華"少人数Ver.」
- 1.アニメ忍たま乱太郎「勇気100%」
- 2.NHK朝の連続テレビ小説エール「星空のエール」
- 3.J.P.スーザ「美中の美」※曲名違っているかも
- ※カラーガーズ隊演技
- 4.銀河鉄道999
- ※カラーガーズ隊演技
- EC:アニメ鬼滅の刃「LISA"紅蓮華"フルVer.」
音楽隊演奏、特殊車両展示だけではなく、応急救護や消防体験もいろいろとできました。
三角巾を使った止血体験。実際にやってみると単純だけど"なるほど!"と感じるやり方で勉強になりました。鼻血の止め方もなるほどと思いました。他にもAED取り扱いなども体験できました。
イベントダイジェスト(スライド)
本イベント参加の東京消防庁部隊・消防署について
今回のイベントには以下の消防署や音楽隊などが参加して開催されました。
【東京消防庁 深川消防署】
電話:03-3642-0119
→ 東京消防庁 深川消防署公式サイト
→ 東京消防庁音楽隊公式サイト
→ カラーガーズ隊公式サイト
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