陸上自衛隊大宮駐屯地 創立56周年記念行事

  • 実施:2013年6月9日(日)
  • 場所:陸上自衛隊 大宮駐屯地(埼玉県 さいたま市)
記念式典・観閲式

埼玉県 さいたま市に所在する「陸上自衛隊 大宮駐屯地」で、「駐屯地創立56周年記念行事」が晴天に恵まれ実施されました。
陸上自衛隊化学学校や、中央即応集団(CRF)隷下の中央特殊武器防護隊と併せて、第32普通科連隊などの部隊がいる駐屯地です。
化学科中心の、まさに「化学科部隊のメッカ」です。

駐屯地創立記念祭としては開門が遅く、花火が上がった後の9時30分から入門が開始されました。
持ち物検査の後に駐屯地に入ると、隊舎前道路に多数の模擬店が出店しています。
グラウンド横の装備品展示会場付近には、観閲式に参加する部隊が整列していました。

開門後すぐに式典会場となるグラウンドへ向かい、着席後まもなくして観閲部隊が入場!
記念式典は10時開始ですので、整列後すぐに始まります。

駐屯地所属部隊が会場に整列して観閲部隊指揮官の到着を待ちます。
各部隊はそれぞれの所属科目ごとに隊旗を持っていて、赤が普通科、薄い黄色が化学科です。

観閲部隊が待つ会場へ観閲指揮官が1/2tトラックに搭乗して入場します。
その後まもなくして観閲式執行者である駐屯地司令の到着です。
大宮駐屯地の司令は化学学校校長も兼任されています。 

執行者の到着とあわせて大宮駐屯地創立記念行事が開始されます。
最初に今年度、不慮の事故で殉職された隊員へ黙祷が行われます。
そして観閲式執行者への栄誉礼が行われていますが、残念ながら招待席からでないと執行者の登壇している観閲台が見えません。 

国旗掲揚 来場者全員が起立して、国旗に注目します
音楽隊によって国歌が演奏されている間、来場者は日の丸に注目します。
見学席からもわずかに国旗が見えます。 

巡閲 駐屯地司令による「巡閲」が行われ、この時だけは執行者である駐屯地司令を見る事ができました。
駐屯地司令が各部隊の規律が整っているかを確認しています。
この後、祝辞、祝電披露と続き観閲行進へと移行していきます。

観閲行進 今回、第32普通科連隊が任務により不在で、観閲行進も第32普通科連隊を除いた部隊の行進になります。
観閲行進のが開始されました。

徒歩部隊は主に化学科と化学学校の隊員による行進で、徒歩部隊に続いて車両部隊が行進を開始します。
車両部隊先頭は、化学科部隊の隊旗を掲げた82式指揮通信車です。

発煙機3型とNBC偵察車
化学学校の部隊と中央特殊武器防護隊の装備がそれぞれ行進します。 

94式除染装置と除染車3形です。
それぞれ、汚染地域で化学防護車などにより物質を検知・特定された後に、「除染」を行うための装備品です。

最後に観閲飛行として、CH-47JAが上空を通過しました。
大型輸送ヘリでしたので、空挺降下がおこなわれるのかと期待しました。
これで観閲式から観閲行進までの式典が終了です。

音楽演奏 まず最初のアトラクションとして「音楽演奏」が行われます。
今回は千葉県 千葉市所在の下志津駐屯地から、「高射学校音楽隊」が来場されました。
下志津の音楽隊と大宮駐屯地ラッパ隊による合同演奏です。 

自衛隊の一日をラッパと共に演奏されました。 

格闘訓練展示|第32普通科連隊

続いて、駐屯地に待機されている、第32普通科連隊隊員による格闘訓練展示です。
まず、基本動作となる素手や小銃を用いた格闘の展示です。 

各個人での打撃を主体とした動きの展示です。
射撃を行わないで、小銃を打撃武器として使用した場合の格闘術です。 

敵の攻撃を回避、一撃を加えて牽制する動作です。

次に小銃をナイフ(銃剣)に持ち替えて、より近い距離での格闘です。
  武器の有効距離による敵と自身との距離が近づけば、反撃を受ける危険が増します。
ナイフを構えて、敵の首元へ一撃!

敵の攻撃を回避して、狙いを定めての一撃!

ナイフよりも距離が近づく武器を持たない、素手による格闘です。
拳を突き、すかさず中段蹴り! 

力を込め、勢いをつけての一撃!

攻撃をかわしての、蹴りの一撃!
個人での格闘はここまでです。 

格闘訓練展示:組手 より、実践的な格闘に移ります。
次々と敵が襲いかかって来るなかを、小銃を携帯してた隊員が迎え討ちます。
こちらへ敵が前進して襲いかかって来たところを、小銃で受け止め反撃へつ繋げます。。

打撃を払い、脳天へ銃床を叩き込みます。
一人目を無力化し、後ろより襲い掛かる敵へも蹴りの一撃!

そして、銃床の一撃で無力化、続いてナイフで襲いかかる敵をかわす。
小銃で受け止め、腕を取ります。

足を掛けて倒し、脳天へ踏み込んで叩き無力化。

小銃を携行した敵も現れました。
しかし、攻撃を受け止めて払い、体勢を崩した所に一撃を加えて無力化。

隙をついて襲い掛かりますが、かわして

振り払い、銃床で一撃!

背後から来ますが、振り払い転倒させての、頭部へ一撃!

小銃で突いてきますが、受け流し脳天へ一撃! 

そのまま転倒させて、馬乗りになります。
締め付けて無力化します。

素手での対応です。
襲いかかる敵を抱え込み、膝蹴りの一撃!

背後から襲いかかりますが、蹴りで応戦。
膝蹴りを加えて無力化します。
ナイフで襲いかかります。
攻撃をかわし、転倒させて頭部を踏み叩きます。

そのまた背後から襲いかかります。
しかし、首投げの体勢を持って行き転倒させます。
頭部を踏み叩きます。 

直後に背後を取られます。
しかし、抜け出して肘の一撃。

ナイフで襲いかかります。
手首を取り、ねじ上げ転倒させての、頭部へ一撃!

小銃で襲いかかります。
小銃を奪い取り、体勢を崩します。
転倒させて、頭部を踏み叩きます。

背後より襲いかかり、転倒させられます。
馬乗りになられますが、形勢を逆転して攻撃して無力化。

この様に日々の訓練の成果で、様々な場面に対応が行えます。

化学科部隊訓練展示

中央特殊武器防護隊の化学科隊員による訓練展示です。
化学物質がテロリストにより撒かれました。

報告により化学科部隊が出動。
どのような物質か分からないため、気密防護衣を着用して任務にあたります。
状況不明の環境下での作業に使用され、完全密封された防護服です。
携帯型化学物質モニターで探索します。

何かを発見した模様。
発見した科学剤のある場所に、毒物の印を立てます。

こちらの隊員は他を探索します。
こちらの隊員は、先ほどの物質を採取して毒物を特定します。

探索を行なっていた別の隊員が何かを発見しました。
放射性物質の疑いがあります。
この防護衣では放射線を防げないため、長く留まるわけにはいきません。
放射線に対応できる装備の隊員を呼び、応援にきた隊員と情報を交換します。
任務の引き継ぎがおこなわれます。

化学防護衣4形に、鉛入りベストを装備しています。
臓器や甲状腺への被爆を防ぎます。

放射性物質と判明し、放射能汚染の印を立てます。
速やかに退避します。

化学物質が判明し、除染の作業に移ります。
除染車3形が投入されます。

除染車3形より中和剤が散布されます。
個人装備の隊員も散布を行います。

くまなく除染を行い、毒物を無力化していきます。

除染が終わり、隊員、装備品も除染し任務完了となります。
この様に化学物質によるテロ等に対応していきます。

ドリル演技|工科学校生徒

工科学校生徒によるドリル演技です。
指揮者が化学学校校長へ敬礼し、開始の許可をもらいます。
剣を振り下ろし、演技開始です。

規律のとれた動きで演技が行われます。

小銃を巧みに操ります。
一定の間隔を保ち、回転します。

演技の途中に、空砲を発砲します。
規律のとれた動きで、ウェーブを披露します。

小銃を操りのウェーブです。
見事な演技でした。
以上で創立記念祭のアトラクションが終了です。
第32普通科連隊が不在でしたので、戦闘訓練展示は行われませんでした。
NBC偵察車が参加の展示を楽しみにしていましたが。
任務優先ですので、来年に期待です。

装備品展示等

多分、訓練展示に参加予定だった航空機です。
最初から展示はされていましたが、接近できたのは式典後です。
観閲行進に参加した車輌が止めてあります。
化学科の車輌しかありません。
NBC偵察車がフロントの防護板を開放のと閉鎖がそれぞれです。

その装備品展示会場を見学します。
普通科部隊の装備です。
01式軽対戦車誘導弾5.56mm機関銃MINIMI120mm迫撃砲RTです。

こちらは化学部隊の装備です。
化学物質の検知器や化学防護衣です。
00式個人用防護装備、化学防護衣4形です。 

最新のNBC偵察車です。
化学防護車よりも検知がしやすく、整備等も行いやすいそうです。 

初めて見る装備で、「化学剤監視装置」と呼ばれる機材です。
有毒ガス等の流れを監視する目的に使用されます。
多用途ヘリコプターにも装置が搭載可能との事。 

高機動車による体験搭乗も行われています。
普段、戦車試乗に比べて人気はあまり無いですが、今回は凄い人の列でした。
史料館は閉鎖されていて、アトラクションなども縮小されていたので、落ち着いて見学できる内容でした。
格闘訓練展示は見応えがありましたが、次回は普通科と化学科の連携した展示が見たいです。