自衛隊や諸外国軍隊では一般的に使用されていない、専門的な言葉や名称が使われている事が多くあり、兵器(軍隊)・装備品(自衛隊)の名称、職種、階級等は特にそうです。
また自衛隊では海外の軍隊とは名称や呼び方が異なり、兵器の事を装備品、兵士を隊員、ミサイルを誘導弾(特に陸上自衛隊)など。
駐屯地での創立記念行事や基地航空祭などに出掛けた時に、専門用語を知っているとより楽しめ、日本の国防を担っている自衛隊への理解がより深まると思っております。
千葉県 習志野市に所在する「習志野駐屯地」には日本で唯一の空挺部隊である「第1空挺団」が所在していて、この部隊はCRF(中央即応集団)隷下の陸上自衛隊特殊部隊「特殊作戦群」の主となっています。
空挺降下とはCH-47Jなどのヘリや航空自衛隊のC-130輸送機などから飛び出し、その後パラシュートを展開する「自由降下」と、航空機から飛び出すと同時に落下傘(M696M1空挺傘・13式空挺傘等)を展開される空挺降下があります。また、上空10,000mから降下する「高高度降下」を行い低い高度で降下傘を展開する方法もあり、これにより隠密に敵のいる地域へ侵入する事ができます。
高高度降下には空挺隊員教育を卒業するともらえる「空挺徽章」とは別に、「FF(フリーフォール)徽章」を得られる課程を卒業しなくてはなりません。陸上自衛隊の過酷なレンジャー訓練を卒業したエリートにさずけられるレンジャー資格をも有する空挺隊員は「空挺レンジャー」になります。
空挺隊員になるには入隊後の新隊員から始める場合と、部隊配属後に目指す方法があり、どちらも厳しい教育と検査後を行った後に適正が判断されて合格しないと空挺隊員を目指す事すら叶わず、陸士28歳未満、陸曹36歳未満、身長161cm以上など規定も設けられています。
降下訓練は最初に人が恐怖を感じる高さ11mから飛び出す跳出塔訓練、その後に83mの降下塔から吊り上げられて降下する訓練へと進み、最終的に航空機から降下できる様になっていきます。空挺隊員は「精鋭無比」という標語を掲げ、日々過酷な訓練を積み重ねてています。
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