東立川駐屯地「空自空上げ東立川Ver」

空自空上げ東立川Ver

今回は、東立川駐屯地の人気食堂メニュー「空自空上げ東立川Ver」を作ってみました。

この駐屯地は、陸上自衛隊、航空自衛隊、防衛装備庁 航空装備研究所が同じ敷地内に所在しています。航空自衛隊が駐屯地に同居していることもあり、空自の人気レシピ"空上げ(唐揚げ)"が駐屯地オリジナルとしてアレンジされています。
陸自、空自、航装研、海自の味をイメージした、まさにハイブリッドな自衛隊ご飯です。ある意味、時代に合った陸海空の"統合運用レシピ"とも言えるのメニューです。

空自空上げ東立川Ver材料

空自空上げ東立川Verの材料はこちらです。鶏肉以外は下味などに使う調味料になります。
レシピは1人分ですが、2人分で作っています。

■レシピ掲載材料(1人分)
鶏もも肉：160g、サラダ油、澱粉：15g
●A：にんにく醤油味
にんにく：2g、醤油：3g、みりん：3g、料理酒：2g
●B：カレー味
カレー粉：0.5g、鶏ガラスープ：1g、食塩：0.2g
●C：塩麹味
塩麹：5g
●D：油淋鶏タレ
醤油：3g、みりん：3g、料理酒：2g、長ネギ：5g

鶏もも肉

唐揚げ(空上げ)のメイン食材の"鶏もも肉"です。

画像の鶏もも一枚肉は、240～260gくらいの大きさです。レシピでは1人分が160gなので、2人分弱のサイズです。

鶏もも肉の筋切り

鶏もも肉は筋切りをしておくと柔らかくいただけます。

鶏肉の筋を取り除くというより、断ち切る感じで下処理しました。加熱時の縮みを防ぎます。

鶏もも肉を切る

鶏もも肉を切っていきます。

鶏もも肉を2人分として食べるので8等分にしました。8等分のぶつ切りです。

これでメイン食材の下処理ができたので、次は下味に使う調味液を作っていきます。

ニンニクすりおろし

■下味："ニンニク醤油味(陸上自衛隊)の素"を作る

まず、ニンニク醤油味の調味液を作ります。
ニンニク1片の皮を剥いて、おろし金ですりおろします。

ニンニクは1片が約8gくらいです。

ニンニク醤油の材料

すりおろしたニンニクと調味料を合わせます。

すりおろしニンニク、醤油：6g(2人分)、みりん：6g(2人分)、料理酒：4g(2人分)。こちらがニンニク醤油味に使う調味料です。

ニンニク醤油完成

ニンニク、醤油、みりん、料理酒を合わせた状態です。

これでニンニク醤油味の調味液の完成です。

カレー粉

■下味："カレー味(海上自衛隊)の素"を作る

次に、カレー味の調味液を作ります。

今回は、こちらのカレー粉を使いました。1袋 98円(税別)くらいで売っています。
ご自宅に、S＆Bの赤缶カレー粉があれば、それで十分です。

鶏ガラスープの素

鶏ガラスープの素です。

カレー粉は風味がメインなので、味はそれほどありません。
味付けとして鶏ガラスープを使います。こちらの顆粒タイプのものを使用しました。

カレー味の材料

カレー粉：1g(2人分)、鶏ガラスープ：2g(2人分)、食塩：0.4g(2人分)

これらの調味料を混ぜ合わせます。

カレー味調味液

カレー味の材料を混ぜ合わせました。

鶏ガラスープは顆粒なので水で溶かし、そこへカレー粉と食塩を合わせています。

生塩糀

■下味："塩糀味(航空自衛隊)の素"を作る

続いて塩糀味付けの準備です。

塩糀はこちらを使いました。スーパーで268円(税別)で購入しました。ネットだともっと安く買えると思います。

この生塩糀は、お肉の味付けや炒め料理、野菜の糀漬けなど、幅広く使えます。今回、使い切らなくても、様々な料理に活用できる食材です。

塩糀を準備

鶏肉に下味をつけるためボールに塩糀を開けます。

塩糀：10g(2人分)

油淋鶏の調味液

■下味："油淋鶏(航空装備研究所)の素"を作る

最後に、下味をつけないで唐揚げにする鶏肉を漬け込む"油淋鶏"の素を作ります。

醤油：6g(2人分)、みりん：6g(2人分)、料理酒：4g(2人分)、長ネギ：10g(2人分)

長ネギみじん切り

レシピに長ネギの切り方はありませんが、一般的な油淋鶏にはみじん切りの長ネギが入っています。

長ネギを縦半分に切って切り込みを入れて"みじん切り"にします。

調味料を合わせる

みじん切りにした長ネギを器に移し、醤油、みりん、料理酒を合わせます。

油淋鶏の素完成

油淋鶏の素ができました。

この後、下味をつけないで唐揚げにする鶏肉を、この調味液にからめれば油淋鶏になります。

鶏肉と調味液

切り分けた鶏もも肉と調味液です。
左から、ニンニク醤油、カレー、塩糀です。

下味をつける

鶏もも肉をそれぞれの調味液に漬け込みました。右下のは下味なしで揚げ、油淋鶏にする鶏肉です。

30分程、漬け込んでおくと味が染み込んで美味しくなります。塩糀も30分くらい漬けておくことでお肉が柔らかくなります。

これで唐揚げの下ごしらえが完了です。実際に油で揚げていきます。

コーンスターチ

唐揚げの衣(ころも)ですが、レシピには"澱粉(デンプン)"をまぶして揚げるとあります。

片栗粉も馬鈴薯(じゃがいも)のでん粉なのですが、他の駐屯地人気メニューにある唐揚げには澱粉ではなく片栗粉としているレシピもあります。
せっかくなので片栗粉ではない澱粉を使ってみます。

そこで今回は、とうもろこしの澱粉"コーンスターチ"を衣として唐揚げをします。

コーンスターチを使うと軽い感じで揚がり、油切れもいいです。
本場、大分の中津からあげでも、コーンスターチと片栗粉を混ぜて使っているお店があるそうです。

唐揚げ準備

では、鶏肉を揚げていきます。

サラダ油を揚げ鍋に注ぎ準備します。

170℃目安

170℃の油で揚げるのですが、目安として"軽く濡らした菜箸(木製)を入れて大きな気泡が出る程度"が170℃です。画像の様な感じです。

IHコンロの場合は揚げ物設定などで170℃にして揚げてください。

衣をつける

まず、下味のつけていない鶏肉を揚げます。

澱粉(コーンスターチ)を鶏肉にまぶします。
あらかじめ澱粉を器などに広げておくと、揚げ物がしやすいです。

※ポイント
コーンスターチは薄く付けて、余分な粉は落としておくのがポイントです。

揚げ油へ投入

それを170℃に加熱した揚げ油へ投入。ゆっくりと入れてください。

鶏肉を揚げる

時間としては、3～4分くらいで揚がります。

気泡が投入時より小さくなり、鶏肉が浮き上がってくれば、揚げ上がりの合図になります。

揚げ上がり

下味を付けないコーンスターチ(澱粉)だけの唐揚げは、竜田揚げの様な白っぽい仕上りになります。

揚げてから時間が経ってもサクッと感が残っています。

油淋鶏を作る

下味を付けなかった唐揚げは"油淋鶏のタレ"に漬けます。

これをお皿に盛り付ければ油淋鶏になります。

塩糀味唐揚げ

他の下味を漬けた鶏肉も揚げていきます。

こちらは"塩糀味"の唐揚げです。糀のつぶつぶがすぐに焦げてしまうので注意が必要です。

カレー味唐揚げ

この唐揚げも白っぽいですが、"カレー味"の唐揚げです。

揚げた後は、網などで油を切ってからお皿へ盛り付けてください。

唐揚げ完成

ニンニク醤油味(陸自)、カレー味(海自)、塩糀味(空自)、油淋鶏(航装研)、それぞれの唐揚げが出来上がりました。

唐揚げの色合いはこんな感じです。油淋鶏は漬けダレから上げてお皿に移してあります。

千切りキャベツ

レシピ写真にもあるので千切りキャベツを作って、そこへ盛り付けたいと思います。

時間がない方はカット野菜で代用すれば時短になります。

千切りキャベツを敷いたお皿に、各味付けの唐揚げを盛り付けます。

トマトやボイルしたブロッコリーなどを添えても彩りがキレイです。

■空自空上げ東立川Verを作ってみて
コーンスターチだけよりも片栗粉や小麦粉と割合を考えて合わせた衣の方が良いです。特にコーンスターチのみだと、衣が剥がれやすく揚げ油がすごく汚れます。
でも、揚げ上がりはサックサクで油もしつこくなく、失敗した感じではありませんでした。いろいろな衣粉や割合などを試してみたくなりました。

陸上自衛隊 東立川駐屯地について

所在地：東京都 立川市 栄町1-2-10
公式HP：東立川駐屯地HP

東立川駐屯地は、東京都 立川市に所在する地図や航空写真などの作成支援等を行っている地理情報隊がある駐屯地です。この駐屯地は陸上自衛隊だけではなく、航空自衛隊 立川分屯基地や防衛装備庁 航空装備研究所なども所在し、地域での演奏活動も実施している航空中央音楽隊も所属しています。
記念行事での一般開放はありませんが、例年、夏場には"東立川駐屯地 夏まつり"として地域の方々との交流が行われています。