多国軍が演習に参加！
令和6年 第1空挺団 降下訓練始めが実施されました。

2024年1月7日(日)に千葉県 船橋市にある陸上自衛隊 習志野演習場で「令和6年 第1空挺団 降下訓練始め」が実施されました。

当日は、開門前から正門、教習所門共に長い待機列ができていました。
会場には冷たい風が吹き、雲も低くて、とても寒く、8:30の開門後、10:15の演習開始まで、寒さに耐える時間が続きます。

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今回、雨は降っていませんでしたが荒天のため、演習最初の「各国指揮官等降下展示」は中止に！
アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、インドネシアの各国軍が参加しているので、指揮官降下が見られないのは残念です。

指揮官等降下が中止のため、実施時間が予定から変更になっています。
10:30に、各国軍の幹部が2機の大型輸送ヘリで来場されました。

続いて、星5つ付きの大型輸送ヘリが飛来。防衛大臣が搭乗されています。

木原防衛大臣が臨場されました。
これより空挺降下を含めた地上訓練展示が開始されます。

訓練内容としては、島嶼部防衛を想定した空挺作戦が実施されます。
敵部隊が展開する離島を、自衛隊や同盟国軍により奪還します。

約3000mの上空に大型輸送ヘリコプターCH-47Jが飛来。機内から空挺隊員が飛び出しました。

飛び出した後にパラシュートを開く、自由降下（フリーフォール）による降下です。
自由降下はスカイダイビングの要領で実施される降下です。

高高度からの降下が可能なので、敵陣地の奥などへ隠密な潜入が可能です。

地上では、敵部隊が展開する地域をギリースーツを着た偵察隊員が監視しています。
この丘の向こう側に装甲車などの敵部隊がいます。

偵察隊員が敵に発見されてしまいました。
近接戦闘による格闘で敵を撃退。監視活動を継続します。

これから展開する地上部隊のため、航空部隊が支援を行います。
対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラ が2機飛来。敵陣地前に展開します。

島嶼部へ迅速に部隊を展開させるため、空挺降下により部隊を投入します。
第2輸送航空隊（入間基地）のC-2輸送機が進入してきました。

C-2輸送機より降下を開始！

13式空挺傘を開いて地上へと降下していきます。

航空自衛隊機に続いて、米空軍機からの降下です。

第374空輸航空団（横田基地）所属のC-130J輸送機です。
C-130J輸送機からは3機続けて降下します。

空が空挺傘でいっぱいです！

強い風が吹いている中、確実に地上へと降下。
地上へ降り立った各隊員は、装備を整えて敵陣地へと前進していきます。

前進する地上部隊を支援するため、ヘリボン作戦も実施。
ドアガンを搭載した 多用途ヘリコプターUH-1J が地上部隊を支援します。

多用途ヘリに続いて、対戦車ヘリコプターAH-1S も支援のため飛来。

大型輸送ヘリコプターCH-47Jチヌーク 2機が飛来。

リペリングにより機内からから降下。
リペリング降下は、ホバリングするヘリコプターから迅速に部隊を投入できます。

リペリングは着陸しないで部隊投入ができるので、航空機の離脱も迅速です。

降下した隊員達は前進して先遣隊へと合流します。

支援火砲を大型輸送ヘリコプターにより空輸。
3機のチヌークにより、120mm迫撃砲RT と 高機動車 が輸送されます。

離島の場合、輸送艦等に搭載された火砲などを航空機で運搬されることもあります。

火砲を使用する部隊も大型輸送ヘリコプターで投入。
先程と同じく、リペリングにて降下します。

リペリング降下した隊員が迫撃砲の射撃準備を実施。
射撃準備後、擬装ネットにてカモフラージュします。

120mm迫撃砲RT による支援射撃を開始！
この火砲は通常弾でも約8kmの射程があります。

地上打撃部隊として、10式戦車、16式機動戦闘車 も投入されます。

10式戦車は2両。機甲教導連隊（駒門駐屯地）の戦車。
16式機動戦闘車は、第12偵察戦闘大隊（相馬原駐屯地）の車両です。

10TK、16MCVに続いて、第1空挺団の 軽装甲機動車 と 中距離多目的誘導弾も前進！

地上打撃部隊と併せて、航空支援部隊も再度前進！

米空軍 C-130J輸送機が飛来。
本来なら、ここで米軍が降下しますが、天候不良で安全のため中止となりました。

最後の増援部隊の投入が開始されます。

チヌーク5機が展開地域へ着陸。

航空機から、アメリカやイギリスなどの多国籍軍が降りてきました。
各国の指揮官降下は行われませんでしたが、ここで参加各国の部隊が登場しました。

自衛隊の部隊と合流して同盟国である多国籍軍が戦闘に参加します。
様々な腕章、迷彩服、装備が見られます。

部隊投入した航空機が離脱。チヌーク5機による一斉離陸は圧巻です！

以上で、地上戦闘、ヘリボン作戦、空挺降下等を含めた訓練展示は終了です。
各国の降下は見てみたかったですが、最後の多国籍軍の前進が見られたので良かったです。

当初、予定されていた内容とは、様々な理由から変更となりました。
それでも訓練を一般公開することで、多国間協力などを強調できるなど、抑止力につながると思っています。

また、来年以降も実施していただけることを願っています。