陸上自衛隊 郡山駐屯地 創立60周年記念行事
【戦闘訓練展示】

2013年4月21日(日)に「陸上自衛隊 郡山駐屯地 創立60周年記念行事」が行われました。東北方面隊の福島県 郡山市所在で特科部隊中心の駐屯地です。
東京方面から夜行バスに乗り、4時30分頃に郡山駅へ到着しました。到着時から、みぞれ混じりの雨が降り、天候は良くありません。路線バスで駐屯地へ向かう頃には雪へ変わり吹雪いている状態です。

駐屯地入門後からも、雪の強さは増す一方です。吹雪の状態ですが入場もできて、記念行事も開催はされるとの事です。
訓練展示に参加する、155mm榴弾砲FH-70が牽引状態で停車しています。郡山駐屯地には第6特科連隊・第6高射特科大隊が所属しています。訓練展示には計6門のFH-70が参加します。

降雪は続いていますがグラウンドには装備品が一部展示されています。雪の積もった装備品を見られるのは、なかなか珍しい事です。
特科連隊の155mm榴弾砲FH-70も射撃態勢で展示されています。82式指揮通信車も雪が積り白くなっています。

高機動車や体験搭乗で使用される74式戦車も雪に覆われています。74式戦車の奥には4月という事もあり桜が見えます。
雪の中の桜というのも風情があって良いです。体験搭乗用の74式戦車後部には搭乗のための架台が取り付けられています。

駐屯地隊舎の壁を使って、屋上からレンジャー隊員が降下しています。記念式典後に行われる「レンジャー訓練展示」の準備･予行です。
雪が降り続く中で、安全を確認しながら行っていますが壁面がとても滑る様です。

吹雪が強くなって来たので厚生センター内で休憩していました。9時40分頃、これより訓練展示開始との放送を聞いてグラウンドへ急いで向かいます。しかし、雪は止む気配は無く荒天ですが強行で実施されます。
雪が降ったくらいで程度では訓練を中止などしない。東北魂を見させて頂きました。訓練状況は日本本土へ上陸した敵に対して迎え撃つ部隊への支援射撃を実施します。 状況開始！！

81式短距離地対空誘導弾、93式近距離地対空誘導弾が進入して来ました。支援射撃を行う特科部隊に対して、対空警戒を実施します。
敵航空機を捜索する、低空レーダー装置も進入して展開を開始。81短SAM・93近SAMも共に射撃準備を開始しています。高射部隊の周辺では、小銃を携行した隊員が警戒します。

81式短距離地対空誘導弾の展開の様子です。
車体側面の自動装填装置を下ろし、誘導弾発射機ランチャーを起動します。ランチャーが上方を向いていて、警戒する方角へ向けます。

上陸した敵部隊を迎え撃つため、前進する部隊へ支援射撃を実施します。
展開地域へ第6特科連隊の155mm榴弾砲FH-70が進入します。3ｔ半トラックにFH-70が牽引されて来ました。

進入して来た特科部隊を守るため周囲では小銃を携行した隊員が警戒します。3ｔ半トラックの横に身を低くして待機します。

155mm榴弾砲FH-70が射撃準備を開始しました。支援射撃は計6門のFH-70により実施されます。
吹雪の中でも日常の訓練により、迅速に射撃展開が実施できます。3ｔ半トラック搭載クレーンで155mmH砲弾が降ろされている様です。

後方に展開する特科部隊に対して低空で敵航空機が侵入して来ました。敵航空機により展開する陣地へ攻撃が行われています。
93式近距離地対空誘導弾が敵航空機を捕捉！敵航空機に対し地対空誘導弾を発射！誘導弾が命中し、無力化に成功しました。

敵部隊に対し、支援射撃が開始されました。
今回、創立60周年と言う事で、60発の射撃を実施します。1門ずつ一定の間隔で射撃を繰り返します。

雪の中でも通常と変わらず射撃が行われます。日頃の訓練の賜物でしょう。

敵部隊に対して休む事無く繰り返される射撃で甚大な損害を与えています。上空からの視認を困難にするため、FH-70に偽装展開を行います。
155mm榴弾砲FH-70を覆う様に偽装ネットが掛けられました。その間も対空警戒を怠りません。

偽装展開後も連続した支援射撃繰り返されます。「3･2･1･発射」の掛け声と共に繰り返します。

降雪状態のためより一層、発砲炎の迫力が増します。

前線の部隊と支援射撃により敵部隊の壊滅に成功しました。この様に機甲部隊、普通科部隊、特科部隊などの連携により敵を無力化していきます。以上で戦闘訓練展示終了です。 状況終わり！！