平成25年度 立川防災航空祭
~装備品紹介・ドリル演技~

  • 実施:2013年11月10日(日)
  • 場所:陸上自衛隊 立川駐屯地(東京都 立川市)
防災装備品紹介

航空機回収作業展示に続き、「防災装備品紹介」が行われます。
自衛隊・消防の、防災に関わる車両が登場して紹介されます。
まずは「陸上自衛隊|救急車(民生品)」です。
駐屯地内用の車両で作戦で使用される、1t半救急車の民生車両型です。
トヨタや日産の車両が使用されますが、今回はトヨタ・ハイエースが原型で、民生車両をOD色に塗装したものです。

陸上自衛隊 |1t半救急車」です。
 先程の民生品救急車とは異なり、野戦などでの作戦を想定した仕様です。
高機動車(旧型は1t半トラック)の荷台に、密閉式キャビンを搭載さしています。
担架を4床、着座の状態で8名を搬送する能力があります。

陸上自衛隊|救難消防車」です。
航空機事故による火災に対して、化学剤を散布して短時間で消火する消防車両です。
水タンク1,900L・薬液タンク120Lの内部タンクを搭載しています。

東京消防庁|遠距離大量送水装備スーパーポンパー1」です。
ホース延長車のスーパーポンパー2と共に行動します。
火災時には最大2Kmの距離まで水を送る送水能力があります。

東京消防庁 遠距離大量送水装備スーパーポンパー2」です。
スーパーポンパー1に同行して搭載しているホースを延長します。
東日本大震災時の福島第1原発冷却で岸壁から海水の送水を行うのにも出動した特殊車両です。

陸上自衛隊|3・1/2tトラック牽引 野外炊具1号(22改)」です。
災害や野営時などに屋外調理を行う装備で、炊飯・焼く・煮る・炒める・揚げができ、45分以内に最大で250人分の食事が調理できます。
災害派遣時に被災者への炊き出しを行い、温かい食事を提供する様子も見られたことがあるかと思います。

陸上自衛隊|1・1/2tトラック牽引 1t水タンク車」です。
1tの水を搭載してトラック牽引により運搬します。
災害や断水時に使用され、給水活動などを行います。

3・1/2t燃料タンク車(航空用)」です。
航空機用の燃料を、10,000L搭載できます。
UH-1Jの4機分に相当する燃料が搭載可能です。

航空機回収作業で使用された「3・1/2tトラック搭載OH-6D」です。
続いて「特大型セミトレーラー搭載UH-1H」が通過します。
このトレーラーは積載量40,000kgで、積載量50,000kgの「特大型運搬車」もあります。

高等工科学校生徒によるドリル演技

プログラムではこの後には編隊飛行・空挺降下の予定でしたが、編隊飛行を行う航空機は地上には確認できず、飛んでくる気配もありません。
武蔵村山市サイトに掲載があり、編隊飛行は周辺の騒音問題で控えてほしいとの内容でした。
立川での圧巻の一斉離陸と編隊飛行が自粛されるのは残念です。
空挺降下も上空の風と視界不良で中止となりました。

編隊飛行・空挺降下は行われませんでしたがイベントは他にもあります。
高等工科学校生徒:ドリル演技」が開始されます。
高等工科学校生徒達が入場してきました。
高等工科学校生徒の指揮者が駐屯地司令へ開始の敬礼を行います。

敬礼後に指揮者の合図で演奏が開始され演技が始まりました。
神奈川県 横須賀市の武山駐屯地内に置かれている教育機関、「高等工科学校」の生徒達です。
十字の陣形なり前後に移動しながら小銃を投げて受け止めます。

十字陣形のまま、隊列を崩さないで回転を始めました。
手を伸ばして一定距離を保ちながら回っています。

十字陣形のフィニッシュ!
続いて、十字陣形から隊列は2列へと移行します。
行進しながら徐々に2列になっていきます。

2列の状態でそれぞれが小銃を上方へ回し投げ、受け止めます。
全員がライフルキャッチを成功させます。

ライフルキャッチの次は、受け止めた小銃を手元で回転させます。
器用に手の周りを小銃が回っています。
キャッチ&ターンのフィニッシュ!

2列から1列へと行進しながら移行します。
端から順々に小銃を回転させる美しいライフルターンが行われています。

ライフルターンのフィニッシュに続き、立て膝からのウェーブです。
端の生徒から順に、波打つように美しい動きです。

ウェーブが何回か続き、端の生徒まで到達するとライフルターン開始。
端から順に小銃を回転させて戻ってきます。

最後の生徒までライフルターンが来ると、長時間回転を続けます。
高く小銃を投げて受け止めて、フィニッシュです。
全くミス無く見事な演技です。

演技も終わりに近づいています。
端から小銃を投げて、小銃をキャッチしてフィニッシュ。
最後の生徒は、より高く投げてのフィニッシュです。

スロー&キャッチ後、全員が立て膝の状態から一斉に立ち上がる。
小銃を上空に掲げて、一斉に空砲射撃!
発射炎も確認できます。

指揮者が終了の報告を、駐屯地司令へ行います。
同時に演技を行った生徒達は、小銃を片手で回転させて敬礼を行っています。
演奏者、演技者共に素晴らしかったです。
以上で、高等工科学校生徒による、ドリル演技は終了です。