陸自調査団 イベント報告2013年イベント

富士学校・富士駐屯地 開設59周年記念行事
[装備品・防災展示等]

実施日時:2013年7月7日(日) 実施場所:陸上自衛隊 富士学校・富士駐屯地(静岡県 駿東郡)
展示準備
96式装輪装甲車 96式装輪装甲車

戦闘訓練展示が終わり、参加していた戦車や装甲車などが会場から離脱します。下車戦闘していた隊員達も96式装輪装甲車の後部ハッチから乗車して離脱。
訓練展示では空砲射撃なども行っているので、安全確認がされた装備を展示することになります。

装備品展示準備:高機動車・120mm迫撃砲RT 装備品展示準備:87式偵察警戒車 装備品展示準備:74式戦車

全装備離脱後、訓練展示実施の同会場で装備品展示が行われます。グラウンド奥から次々と装備品が進入してきました。
高機動車に牽引された120mm迫撃砲RT。威力偵察で活躍した87式偵察警戒車。そして敵部隊の火力として登場した74式戦車

装備品展示準備:99式自走155mm榴弾砲 装備品展示準備:10式戦車 装備品展示準備:中距離多目的誘導弾

99式自走155mm榴弾砲10式戦車中距離多目的誘導弾など、最新の装備品も次々と展示準備を進めています。

装備品展示
装備品展示:99式自走155mm榴弾砲 装備品展示:多連装ロケットシステムMLRS 装備品展示:91式戦車橋

いよいよ展示準備が整って装備品展示が開始されました。画像左から順に展示された装備品を一部紹介します。 陣地進入から射撃開始まで迅速に行える最新の自走砲「99式自走155mm榴弾砲」。訓練展示には参加していませんが展示されました。
こちらも訓練展示には参加していませんが、湾岸戦争で鋼鉄の雨と恐れられた「多連装ロケットシステムMLRS」。実際の射撃を一度は見てみたい装備品です。
他の駐屯地の訓練展示では河川に橋をかけて戦車や装甲車を通過させる「91式戦車橋」。74式戦車の車体に可動式の橋を搭載しています。

装備品展示:120mm迫撃砲RT 装備品展示:87式対戦車誘導弾

先程、高機動車に牽引されてきた普通科最大の火砲「120mm迫撃砲RT」。対戦車迫撃砲弾で装甲車へも攻撃が可能です。
肩撃ちも可能な「87式対戦車誘導弾」も展示されています。

装備品展示:89式装甲戦闘車 装備品展示:74式戦車 装備品展示:90式戦車

強力な35mm機関砲を主砲に搭載、砲塔両側に79式対舟艇対戦車誘導弾を装備している「89式装甲戦闘車」。後部ハッチから武装した隊員が下車戦闘を行える輸送車両としても活用されます。
鋳造構造の砲塔に105mm戦車砲を搭載している旧式化を感じながらまだまだ現役の「74式戦車」。空砲射撃の迫力は10式戦車などより目を引きます。
北海道以外ではなかなか見られない「90式戦車」。この後の体験試乗で乗車できる戦車です。

装備品展示:中距離多目的誘導弾 装備品展示:中距離多目的誘導弾 装備品展示:10式戦車

最新装備ということもあり、こちらに展示されている装備はほかと違って規制線が張られています。
発射機を射撃展開した状態で展示されている「中距離多目的誘導弾」。高機動車ベースの車体に6発入りのランチャーを搭載した戦車、船艇など多目的目標に対応できるミサイルです。
中距離多目的誘導弾とおなじく規制線内での展示の「10式戦車。C4Iと呼ばれるネットワーク戦闘システムが特徴です。

装備品展示:01式軽対戦車誘導弾 装備品展示:5.56mm機関銃MINIMI 装備品展示:9mm拳銃

戦車、火砲、装甲車以外にも隊員が個人携行できる装備なども展示されています。
観閲行進で軽装甲機動車の車上で肩に担いで携行していた「01式軽対戦車誘導弾」。ミサイルを発射してすぐに離脱できる"撃ちっぱなし射撃"ができる生存性のたかい装備です。
こちらも軽装甲機動車に銃架で搭載されていた「5.56mm機関銃MINIMI。ベルギー製の軽機関銃を国内でライセンス生産しています。
式典などで幹部がホルスターに携行している姿を見かける「9mm拳銃」。ほかにも様々な装備品が展示されていますので富士学校の記念行事には是非一度行ってみてください。

90式戦車体験試乗示
90式戦車体験試乗 90式戦車体験試乗

装備品展示が行われている隣の区画では90式戦車による体験試乗が実施されています。朝イチの抽選で当たった方々が体験されています。
駒門駐屯地など他の駐屯地では先着で乗れる場所もあります。毎年10月ころに実施される武器学校・土浦駐屯地の記念行事でも90式戦車の体験試乗を行っています。

防災展示会場
防災展示会場 防災展示会場:拡張式コンテナ 防災展示会場:拡張式コンテナ内部

式典会場のグラウンドを下った途中には「防災展示会場」があります。
ここでは拡張式コンテナが展示され、輸送時は折りたたんで、車両での牽引、ヘリでの空輸か可能な救護所、指揮所としても使用できる優れた装備です。

防災展示会場:応急処置体験 防災展示会場:応急処置体験 防災展示会場:応急処置体験

拡張式コンテナ内部では、応急処置展示が行われていました。けっこう衝撃的な画になりますが自衛隊仕様の人形なのか負傷していて腕からは肉が裂けて骨が見えています。腹部は腸が出ちゃっています。
戦闘地域ではこの状態でも応急処置をして運ぶのでしょう。実際の状況で損傷箇所に怯んで治療ができなくならないため訓練用にリアルに作られています。

防災展示会場:チャーンソー 防災展示会場:エンジンカッター

こちらは災害時などに使用されれう救助機材。倒壊した建物などから救助するために使用します。
チェーンソーやエンジンカッターなどが展示されていました。

売店・資料館等
模擬売店 模擬売店 駐屯地資料館

模擬売店もたくさん出店しています。ガールズ&パンツァーのグッズなども売っていて、その人気の高さを感じました。
右の画像の階段を登った先にあるのが富士駐屯地の資料館です。冷房がかかっていて快適で、砲弾などの展示室は温室の様に蒸し暑かったです。

展示装備品:155mm加農砲 展示装備品:75式自走155mm榴弾砲 展示装備品:10式戦車(試作車)

富士駐屯地には屋外の常設装備品展示がたくさんあります。陸上自衛隊で使用されてきた旧装備などが展示され貴重な歴史展示となっています。
中央の75式自走155mm榴弾砲は、2013年では北部方面隊などの一部ではいまだに使われている場所もあります。10式戦車の試作車も展示されています。

子供広場 子供広場と売店

広場には子供のフワフワ遊具もあり、こちらにも模擬売店が出店しています。

富士駐屯地 富士駐屯地 富士駐屯地

朝はあんなに美しく見えていた富士山ですが、帰る頃には雲で全く見えなくなっていました。路線バスで御殿場駅に到着したときには霧雨が降る天候になっていました。山の天気は本当にかわりやすいです。
アトラクションとしては音楽演奏と訓練展示だけでしたが、とても内容が充実した一般開放記念行事でした。